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  神聖ローマ帝国
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偉大なるローマ帝国の系譜を引く大国

政体:選帝候による選挙制王政/帝国
元首:マクシミリアン3世(皇帝)
言語:ラテン語、ゲルマン語
宗教:ジーザス教[白](国教)
民族:主に人間

 ーロッパ世界に覇を唱えたローマ帝国は、現在より500年ほど前、宗教闘争を原因として東西に分裂。その後西側は反乱と異民族の侵入によって滅亡することとなる。
 神聖暦800年、フランク王国のカールがローマ皇帝冠を戴冠しローマ帝国を復興。彼を擁するフランク王国は次々と周辺国家を平らげ、十数年で中央ヨーロッパ全土をその領土とするに至った。しかしカール大帝の死後、ゲルマン人の風習である分割相続により国土は分割され、帝国は再び国力を衰退させていった。
 この混乱のなか台頭したローマ回帰主義者による帝国統一運動は勢力を拡大。神聖暦896年、ノルマン王国の助力を得た運動の中心人物、フリードリヒがローマ皇帝冠を受け神聖ローマ帝国を建国、新たな統一を成し遂げた。戴冠後、フリードリヒは政策としてローマ至上主義を提唱、古きローマ文化の復古を推奨していくことになる。
 だが彼の没後、後見人に指定された重臣達は権力闘争に明け暮れ、再び帝国は分裂。またローマ至上主義も為政者の都合のよいように解釈され、排他主義的な面を大きくしていく。
 ローマ至上主義が浸透していく過程で、帝国とノルマン王国の関係は悪化した。その結果神聖暦978年に帝国はノルマン領へと侵入し、王国を滅ぼす事となる。
 なおノルマン王国は990年、復興戦争により領土を回復している。

 現在の神聖ローマ帝国は、中央ヨーロッパのほぼ半分とイタリアを領土として有してはいるものの、国内の多数の従国にまとまりはなく、各君主間では常に内戦状態にあると言っても過言では無い。
 またローマ至上主義による行き過ぎた異民族・異種族隔離政策、神聖魔法以外の魔法禁止といった排他的な政策を行っているため、他国とは商業・宗教関連以外の国交を全て絶っている状態である。

■神聖ローマ帝国の文化
 政治:選帝候による選挙王制。イニシアチブは選帝候側にある。
 宗教:行き過ぎた面をもつジーザス教[白]。
 その他:ローマ至上主義。古き良きローマの伝統をよしとし、守ろうとする。
■キンデルスベルク騎士団
 ガイセンベルクの近くキンデルスベルク山に根拠地を置く騎士団。キンデルスベルク銀山から得られる富で帝国内に独立勢力を築いている。
 帝国の掲げる選民思想を忠実に遂行しており、ローマ市民以外に対してしばしば容赦のない略奪、暴行行為を行っている。
神聖ローマ帝国インドゥーラ国イスパニア王国フランク王国
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  インドゥーラ国
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阿修羅神の導きに従う、厳しくも活気のある新興国

首都:聖都ベナレス
政体:部族評議会制
元首:ナディア・ヴァルナー(議会長)
言語:ヒンズー語
民族:主に人間、その他ジャイアント、ドワーフ、エルフ、ハーフエルフ、シフール
宗教:アシュラ教(国教)、仏教

 インド地方は、命の川と呼ばれるガンジス川とその流域に広がる肥沃な大地をもとに、かなりの長い間、部族単位での生活を営んでいた。このように国といえる体裁を整えていなかったこの地方であったが、神聖暦800年頃のトルコ侵攻を境に、いくつかの部族が集まった町が多数作られるようになっていく。
 この後、トルコのマフムードによる恐怖政治に対して、インドの諸部族をまとめたアクバルの反乱が成功をおさめると、神聖暦850年頃、駆逐されたトルコ勢力に代わって部族評議会が開催されるようになった。

 評議会が安定期に入って100年ほどたった神聖暦999年現在。インドゥーラ国は、月道とシルクロード解放による活発な外交と貿易、それに現議会長ナディア・ヴェルナーとそれを支える者たちの敏腕により、更なる栄華を掴み始めている。

■インドゥーラ国の文化
 政治:部族評議会制。現在部族間対立はほぼない。
 宗教:アシュラ教。人々の生活の深い部分にまで浸透している。
 その他:パラディンの修行する霊峰ヒマラヤ、古代魔法文明の遺跡モヘンジョ・ダロ、魔境都市ガンダーラなど、冒険の種には事欠かない。
■アシュラ教
 「阿修羅神の教えによってのみ、静かな世が訪れる」という教義の元、阿修羅神のみを信仰する、インドゥーラ発祥の厳しい教義を持った宗教。世界的な平和を掲げており、僧は自ら戦いに赴くことを禁じている。
 インド地方は阿修羅神の加護を強く受けた地であるため、人々の信仰は厚く、聖都ベナレスには総本山のアジーナ大寺院が存在している。
 また大寺院に帰依し、阿修羅神の教えを広め、様々な争いをおさめるために存在するのが、パラディンと呼ばれる戦士たちである。パラディンとなるためには優れた身体能力と清廉な心を持ち、阿修羅神の与える試練をくぐりぬける必要がある。
■カースト制度
 インドゥーラは信仰厚い国であるため、宗教戒律に根差した厳しい生活習慣が存在する。
 動物の皮製品は不浄であるので用いてはならない、女性が肌を見せてはならない、左手には魔が宿るので気をつけなければならない、など様々なものが存在するが、そのような風習の中でももっとも厳しいのがカースト制度である。
 これは宗教的な理由を含んだ身分制度であり、身分の違うものとは婚姻はもちろん、友人付き合いもままならないという。
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  イスパニア王国
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暑き大地に情熱が影を落とす王国

主都:トレド
政体:絶対王制/王国
元首:ペドロ1世(国王)
言語:スペイン語、アラビア語
宗教:ジーザス教
民族:主に人間、ドワーフ、その他エルフ、パラ、シフール、ジャイアント、ハーフエルフ、マーメイド

 ーロッパの他の地域と同じように、ローマ帝国、ゲルマン民族と支配者を変えたイベリア半島は、今から200年ほど前にアラビア勢力の侵攻を受け、その勢力化に置かれた。これ以後半島は、中東文明への玄関口として歴史を重ねていくことになる。
 しかし、神聖暦780年頃から始まった中東勢力の混乱に伴い、民族対立・宗教対立が表面化するようになると、半島は様々な勢力により四分五裂するという状況におちいった。
 その混乱の中、ジーザス教を奉ずる国家が次々と樹立されると、各国はジーザス教の権威復興を目的としたレコンキスタ(国土再征服運動)を開始。これにより、神聖暦900年代半ばにはイベリア半島の中東勢力がほぼ滅亡・撤退したことをうけてレコンキスタは完成。運動の中心人物であるカスティリアのフェルナンド聖王の元にイスパニアは連合王国を成立させる。
 だが王国成立により訪れた平和は、これまで外敵により押さえ込まれていた人的・宗教的矛盾を数多く噴出させた。各国の対立は顕著なものとなり、国内情勢は悪化。王国各州は他国を武力併合するなどの行動を見せ、緊張度は一気に増していくことになる。
 神聖暦998年、カスティリア王ペドロ1世が病気で倒れたのをきっかけに、イスパニア王家で内紛が起こると、王が存命中にもかかわらずポルトガル王とアラゴン王もそれに加わり、対立を開始。またそれに先王の庶子たちや力のある大貴族たちも参戦した。
 その後ペドロ1世の奇跡的な回復により停戦に至ったものの、参戦した貴族や庶子は王国内の他国へ亡命。明らかな対立の火種を残すことになる。

 神聖暦999年現在、王国は自然の要害で分割された15州の王国で構成されているが、王国内は平和ではなく、イスパニア王位継承権を持つカスティリア、ナバーラ、アラゴン、ポルトガルの4勢力に分かれて互いに牽制し合う危うい協調関係にある。
 その歴史的背景から、中東の文化を色濃く残しながらも敬虔にジーザス教を奉じる宗教国家であり、東西文化の融合した一風変わった文化と風習を持つ特異な国である。

■イスパニア王国の文化
 政治:絶対王政。国王の権力は強力だが、各王位継承者はその座を狙って牽制しあっている。
 宗教:ジーザス教[白][黒]が主に信仰されている。一部ではアラビア教も。
 その他:暑い日中の消耗を防ぐためのシェスタ(昼寝)が慣例化。戦争にも影響。
■モザイクのような半島
 イスパニア王国は歴史的・文化的な要因が様々に絡み合い、複雑な勢力図を形成している。
 王国を形成する国家は、残虐王(エル・クルエル)ペドロ1世の治める最大の強国[カスティリア王国]、儀式王(エル・セレモニオ)ペドロ4世の治めるレコンキスタのかつての拠点[アラゴン王国]、二国の緩衝地帯として命脈を保つ狡猾王(エル・マロ)カルロス1世の傭兵王国[ナバーラ王国]、進出の気風が高い気紛れ王(エル・カプリチォ)ペドロ3世の治める[ポルトガル王国]と、バラエティに富んでいる。
 宗教も、ジーザス教[黒][白]をそれぞれの国がそれぞれ信仰しており、まとまった国教は存在しない。それだけにとどまらず、アラビア教を信仰している地域もある。
 文化としてもヨーロッパやアラビア、北アフリカといった異なる文化圏が多様に交わっており、面白いほどに無国籍な文化を形成している。
■独立心
 イスパニアは独立の気風が激しく、内部の仇敵よりも外敵を優先するほど外国の干渉を嫌っている。
 その一方で、王に資格無しと見ればためらいもなく叛旗を翻すなど、遊牧民的な気風、独立心は非常に強い。これはレコンキスタのときの半島の情熱的なまとまりと、運動終了後の内乱状態に象徴されている。
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  フランク王国
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対立と混乱のいまだおさまらぬ乱世の国
※この内容はホビージャパン誌の読者参加ゲーム『AsuraFantasy欧州戦国浪漫』の影響が無い場合のもので、実際の歴史は異なります。御了承ください。

首都:ブランデンブルグ
政体:選挙制王政/王国
元首:バルバロッサ二世(国王)
言語:ゲルマン語
宗教:ジーザス教[白](国教)
民族:主に人間、エルフ、シフール、その他パラ、ドワーフ、ジャイアント、ハーフエルフ

 聖暦481年、クロビスの戴冠によって建国されたフランク王国は、彼の死後、ゲルマン人の風習である分割相続によって、複数の国に分かれてしまった。以後200年近くに渡り、いくども分裂と再統一を繰り返した王朝は腐敗していき、実権は国王から、有力国家の宮宰たちの手に移っていくことになる。
 神聖暦720年、中東勢力の侵攻に対し分国アウストルシアの宮宰、カール・マルテルは貴族たちに呼びかけて抵抗軍を組織。トゥール・ポアティエでの戦いにて中東勢力を退けると、その功績を背景に諸国家選挙を開催。名目だけのメロヴィング朝を廃し、カロリング朝フランク王国を成立させた。
 しかし、その後のカール一世の戴冠、領土拡大とそれに伴う全フランク統一といった栄華を極めたカロリング朝も、血統をともなわない選挙制王政に破綻が生じて、内乱をいくども経験。その結果体力を衰えさせた王朝は、100年ほど前に正式に断絶することになる。
 ゲルマン的分割相続による国土の分断と、ローマ回帰主義勢力による神聖ローマ帝国建国という二つの領土危機に、これ以上の国力低下を恐れたフランクの宮宰たちは選挙制度の改革を実施。これにより現在まで続く、選王権を有する有力分国王が選王会議によって統一フランク王を選び出す方式を整えると、フランク王国は一応の安定を見せることになる。

 この選挙制度改革後、現在まで「六分国期」と呼ばれる時代がフランク王国では続いている。
 国内にはフランク十字騎士団、仮面騎士団、フランク聖騎士団、魔獣兵団、魔法兵団といった、ヨーロッパに名だたる騎士団を多数擁してはいるものの、各分国間でのまとまりは薄く、実権を持たない現国王のもとで、領主たちはそれぞれ独立しているのと変わらない状況である。
 このためフランク王国は明確な外交策を立てられずにおり、その国力・領土に比べて脅威は少ない、と言われている。

■フランク王国の文化
 政治:選挙制王制。
 宗教:ジーザス教[白]。
■六分国
 フランク王国の中で現在もっとも力ある、6つの派閥とその領土を指してこう評する。
 六分国として数えられるのは、国王直轄地である[王領ザクセン]、王国最強の騎士団を有する[フランケン分国領]、領内に凶悪な怪物が徘徊する[ホーヘンシュタウフン分国領]、もっとも豊かで外交の要所でもある[ベルフェン分国領]、王国最大の海軍力を有する[アキテーヌ分国領]、王国唯一の魔術師養成機関を保有する[マウロントス分国領]である。
■森
 フランク王国領内には、特異な森がいくつか存在する。
 中でもホーヘンシュタウフン分国領西側の、凶悪な怪物の徘徊する「魔獣の森」と、マウロントス分国領の大半を占め、多数の神聖生物が住む「沈黙の森」が有名である。
■魔剣伝承
 フランク王国には、有名な五本の魔剣の伝説がある。雷王、冥王、海王、天王、覇王と呼ばれるこれらは、それぞれ恐ろしい威力を持つと伝えられている。
 この中には現存が確認されたものもあることから、魔剣を求めてフランク王国を訪れる冒険者も少なくないという。
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  ビザンチン帝国
イギリス王国ジャパンノルマン王国ロシア王国その他の国家ウィルの国メイの国


東西の交わる自由溢れる老大国

首都:コンスタンチノープル
政体:専制君主制/帝国
元首:ラスカシオス(皇帝)
言語:ラテン語、ゲルマン語
宗教:ジーザス教[黒](国教)
民族:主に人間、ドワーフ、エルフ、パラ、ジャイアント、その他シフール、ハーフエルフ

 ーラシア大陸西端に位置する小アジア半島と、ヨーロッパのバルカン半島東端にまたがるこの地域は、アジアとヨーロッパの接点として古くから多くの民族が交流し、様々な文明が勃興していた。
 そのようななか、古代ローマ帝国の支配下にあった神聖暦395年、宗教闘争によって帝国が東西に分裂。この地域を支配することになった東ローマ帝国はゲルマン民族の流入によって滅びた西側と異なり、ビザンチン帝国と名を変え、コンスタンチノープルを首都として存続することになる。
 だが現在のビザンチン帝国は、周囲をセルジューク朝、フランク王国、蛮族などに囲まれており、高名な将軍である12神将の働きで、辛うじて威信を保っている状態である。

 ビザンチンはその地理や歴史から、ジーザス教、アラビア教などの影響を受けた、ギリシャ文化を元とする古代ローマの伝統や風習を受け継いでおり、公共浴場による入浴や闘技会での戦いが人々の間で楽しまれている。
 また、同じくローマ帝国を継ぐ神聖ローマ帝国と異なる点は、神の御前、皇帝の臣下としての平等が尊重されている点である。臣下としての勤めを果たす限りは公での皇帝批判も認められているほど、この平等主義は徹底しているため、ビザンチンは広く信仰の自由が認められた魔法や他種族に最も寛大な国の一つと言えよう。
 ビザンチンはその地理的条件から東西貿易の要所となっており、月道のつながっている地域や果ては蛮族たちとも経済的な交流が活発である。しかし神聖ローマ帝国とは宗教上の理由から、経済関連以外の交流はない。

■ビザンチン帝国の文化
 政治:専制君主制。皇帝の臣下として数多の官僚が存在する。
 宗教:ジーザス教[黒]。[黒]派の教皇権を有している。
■赤の将軍ベリサリウス
 常勝将軍の異名を取る12神将の一人。多くの勇者が彼に心服しているが、頑固者のため皇帝からは煙たがられている。
■不死の百人隊
 闘技会に優勝し、近衛隊に仕官した者のなかでも政治、戦術や戦略を修めた猛者、『エル・レオン』(ライオン騎士)で編成される皇帝の親衛部隊。剣も魔法も練達した武人たちで構成され、1人で3人以上の重騎兵に匹敵すると言われているが、暴れだしたら止まらないことで悪名高い兵団でもある。
 現在の隊長は15歳にしてエル・レオンの称号を得た、百傷のジル。
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  エジプト
イギリス王国ジャパンノルマン王国ロシア王国その他の国家ウィルの国メイの国


長い歴史の中で忘れ去られた辺境の地域

首都:カイロ
政体:中東勢力(ファテマ朝)に従属
元首:ヘンリー・ソールト(総督)
言語:アラビア語
宗教:アラビア教(国教)、太陽神信仰、ジーザス教
民族:主に人間、シフール、その他ジャイアント

 イル川の恵みにより発展した多数の都市国家は、その流域に最古ともいえる文明圏を成立させた。このエジプト王朝の勢力は強大であり、一時は地中海を越えてヨーロッパまで勢力を伸ばすことになる。
 だが高い文明を楽しみ平和な時代を謳歌していたエジプト王朝は、時が経つにつれ、政治の腐敗や乏しい国内産業といった原因から、国力を低下させていった。そしてローマにより王朝が滅亡させられたあとは、時代ごとに様々な外国勢力に統治されるようになっていき、結果エジプトは歴史から忘れられた存在となっていく。
 神聖暦720年頃、エジプトがアラビア教を掲げる勢力に制圧されると、イギリス、神聖ローマ、インドと繋がっていた月道は、歴史的、宗教的理由から閉ざされ、商業以外の国交は断絶状態となった。

 神聖暦994年頃から、南エジプトを拠点とする宗教団体『アトン』は、古代エジプト王国の復古とエジプト王家の復権を唱えて賛同者を集め、現支配者であるファテマ朝との対立を深めだした。アトンの活動活発化に伴い、アラビア教の下に集った兵団からもエジプト人を中心に離反者が現われ、軍規に乱れが出てきている状態である。
 神聖暦999年現在、この対立はエジプトを狙う他の中東勢力の思惑も交えつつ、全面衝突の緊張感をはらんだまま続いている。

■エジプトの文化
 政治:総督による委任統治。外交権などは本国に譲る。
 宗教:主にアラビア教。古代エジプト時代からの太陽神信仰も最近隆盛に。
■アトン
 異国の支配により独自の文化を失いつつあるエジプトを嘆き、古代エジプト王国を復活させようという、コプト教徒の団体。
 コプト教は太陽精霊信仰を伝える古代宗教であるが、ジーザス教、アラビア教と外国勢力による支配にあわせて変遷したエジプト宗教史の中で迫害を受けるようになり、地下に潜ったものである。
 現在、カリスマ性のあるリーダー、アデムサーラを中心に、南エジプトで活発な活動を行っており、その勢力は無視できないほどに大きくなってきている。
■遺跡群
 旧エジプト王家の手による、石組みの巨大文化遺産群がこの地域に存在している。
 特に墳墓には様々な服葬品とそれを守る罠や呪い、守護者が待ち構えているという。
神聖ローマ帝国インドゥーラ国イスパニア王国フランク王国
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  モンゴル王国
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巨大な武力を秘める遊牧民族国家

首都:カラコルム
政体:封建制
元首:チンギス・ハーン(ハーン)
言語:華国語
宗教:精霊信仰、ジーザス教、アシュラ教
民族:主にドワーフ、その他ジャイアント

 イグル族の帝国が崩壊してより数十年の間、モンゴル高原は混乱の最中にあった。高原では様々な遊牧民族が部族国家を形成して台頭、その覇権を目指して相争っていた。
 この争いの末、再び巨大な統一政治勢力が出現することを恐れた華仙教大国は、部族間抗争が激化するように離間策を画策。政局は部族の内部抗争も加わって混迷の一途をたどり、覇権の行方はようとして知れない状態が続いていく。
 テムジンはそんな中、幾多の戦いを経てモンゴル部族勢力をまとめ上げると、部族の大会議にてチンギス・ハーン(海内の王者)の名を受けて、モンゴル部族の王となった。そして続けて他の有力部族を滅亡あるいは服従させると、神聖暦989年、ついに高原を平定。ここにモンゴル王国が誕生する事になる。

 高原を平定し、新王国の国造りを始めたモンゴル王国であるが、現在領内に月道を所持しておらず、この確保も含めて王国は大規模な拡大政策を推進している。
 この拡大政策により神聖暦999年現在、モンゴル王国は東方の万里の長城付近では華仙教大国の金国と、南から西にかけては西夏と接しており、国境線では激しい戦いが繰り広げられているという。

■モンゴル王国の文化
 政治:封建制。千戸制と呼ばれる軍事・行政を兼用した制度で、国民皆兵に近い軍事力を有する。
 宗教:主に精霊信仰、次いでアシュラ教と戦いの加護を求める気風がある。
 その他:小柄だが他国の馬より持久力に優れているモンゴルホースが有名。
■チンギス・ハーン
 巨大なモンゴル王国を打ち立てた屈強なるドワーフ。
 規律と忠誠心を重んじ、忠誠を示す者は、元が敵であろうと登用していく反面、不忠者や規律を乱した者はたとえ親族であっても容赦のない制裁を加える、厳格な人物。用兵にも長けており、平原においてはほぼ無敵の軍団を組織している。
 またパラディンである彼は武勇にも秀でており、剣を振れば、騎手はおろかその乗馬まで分断するとささやかれるほどである。
神聖ローマ帝国インドゥーラ国イスパニア王国フランク王国
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  華仙教大国
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永く興亡の歴史が紡がれる東方の大国

首都:中都大興府(燕京)
政体:独裁君主制
元首:海陵王憐泰隆(皇帝)
言語:華国語
宗教:仏教(国教)、アシュラ教
民族:主に人間、その他パラ、エルフ、ジャイアント、ドワーフ、ハーフエルフ、シフール

 千年に渡り栄華と衰亡を繰り返してきたユーラシア大陸東方において、神聖暦860年、強大な国力を有する北宋が建国された。さらに同時期には、北部部族を統一した契丹族の遼、西北辺境を支配した西夏が建国され、中華領域において遼、西夏、北宋の3国がにらみあうことになる。
 しかし北宋は争いを嫌い、遼・西夏に対して現状維持を目的として援助金を与える盟約を締結。その後一世紀もの間続いたこの盟約により、北宋は経済に破綻を生じ、国政は国家的危機に陥ることとなった。
 これを契機に遼は自国内の王朝制度を強化すると、北宋に中国全土の支配権の委譲を勧告。状況の悪化を悟った北宋の元首はこれを受諾し、北宋の独裁政治は終わりを告げる。
 遼は「武人」海陵王の即位に合わせて国名を「金」と命名。今まで北宋と呼ばれていた国は南方に移され「南宋」となった。そしてこの二国に西夏を加えた三国は「華仙教大国」を名乗り、付近の国家に対して臨戦体制を取りはじめた。

 神聖暦999年、中華地方は三国の時代と呼ばれている。
 国家元首の海陵王は「武学(武術)」「文学(史学)」「礼学(礼儀)」の三つの学を修めることを提唱し、またそれを実践してよりよく国を治めている。
 月道やシルクロードの解放によって華国には様々な物品が集まるようになり、アジアの貿易の中心として確かな繁栄はじめたようだ。
 だが一方で、大陸側では長さ2000Kmもの城壁を利用して、モンゴル王国と戦争状態にあり、また日本との国交は断絶状態であるなど、周囲に敵も多い国でもある。

■華仙教大国の文化
 政治:独裁君主制。
 宗教:主に仏教。武道家の間では戦の神として阿修羅神が信仰されている。
■武道家
 武道家とは、華仙教大国の元首海陵王が提唱した「武学」を修めることを志す者たちである。
 現在、華仙教大国では約130の流派が存在しており、武道家たちはこのような流派の道場に入門し修行を行って、その肉体を鍛えている。
■導士
 「黒」僧侶のなかでも特に、ゾンビのような動く死体を操ることのできる者を指す。
 導士になるためには師匠を捜しだし、死体を自由に操る術を伝授してもらう必要がある。その上で師匠より「竜牙の鈴」を授かることで初めてその資格を得ることができる。
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