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イギリス王国 |
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若き王に率いられた、名誉ある騎士の国
首都:キャメロット
政体:封建君主制/王国
元首:アーサー(国王)
言語:イギリス語
宗教:ジーザス教[白](国教)、精霊信仰
民族:主に人間、その他エルフ、パラ、ドワーフ、シフール、ジャイアント、ハーフエルフ
イギリス王国の中心であるイングランド島に最初に移住したのは、巨石建造物と精霊信仰を現在まで残した、ケルト民族だと言われている。その後、ヨーロッパに覇を唱えたローマ帝国による長い支配の時代を経て、ゲルマン諸族がイングランドへ移住することで、現在のイギリス王国の基盤が形成されはじめた。
この移住にあわせるように国内にいくつもの月道が発見されていくと、神聖暦964年、イングランド本島において各領主間の大規模な戦争が勃発する。
この2年に及ぶ戦いを制し、イングランド全土とアイルランドの一部というイギリス王国の国土を統括したのは、大魔法使いマーリンの力を借りたイングランド王ウーゼル・ペンドラゴンであった。
神聖暦987年、ウーゼルの死去と共に、その息子アーサーがキャメロットで即位。
王の即位後、現在に至るまで、数多の武勲を立てた誇り高き王と、国内から集められた優秀な騎士である円卓の騎士たちは、国民から敬愛され、よく王国を治めている。
国内に発見された多数の月道により、イギリス王国は世界商業の中心として、外国との貿易を盛んに行っており、もたらされる富は国庫を潤し国力を養っている。
また精霊魔法の技術も高く、国内には魔術師の養成学校も存在するなど、文化的にも水準の高い国である。
神聖暦1000年には冒険者の協力も得て聖杯の探索を達成。磐石の平和を築くかと思われたイギリス王国であるが、その後に起こったラーンス・ロットと王妃グィネヴィアの関係に対する疑惑と、ラーンス・ロットの出奔により、王国は大きく揺れている。
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紳士録 |
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■アーサー・ペンドラゴン 〜イギリスの英雄王〜
イギリス王国の現在の国王にして、イングランド統一王ウーゼル・ペンドラゴンの息子。
不義の子という出生のため、マーリンの勧めにより騎士の一人エクトル卿に育てられた彼は、キャメロットで行われたとある馬上試合の日に、『この剣を引き抜くものこそ、イングランドの正当なる王である』と記された剣を引き抜いた。この事実を知った国王によりアーサーは自らの出生を明らかにされると、王の後継者として次代のイギリス国王の座を約束される。
父王の死後王位に就いたアーサーは、突然の王位継承に納得しない臣下の目の中、マーリンの導きによって聖剣エクスカリバーを手にし、その他にもいくつもの武勲を立てた。
こうして皆の信頼を勝ち取ったアーサー王は、円卓の騎士とともに現在に至るまで、イギリス王国をよく治めている。
■ラーンス・ロット 〜王国第一の騎士〜
イギリス王国の騎士の頂点に立つ円卓の騎士の一人であり、「騎士の華」と呼ばれるほどの人物。幼い頃、湖の城にて湖の姫と呼ばれる妖精たちに育てられたとの噂もあり、そのため「湖の騎士」の異名で呼ばれることもある。
馬上試合では無敗、国王には比類無き忠誠心を示し、かつ正義のために命を賭けて戦うという傑物であり、宮廷の貴婦人たちの衆目の的となっている。しかし意外にも浮いた話はなく、そのためか中傷か、王妃グィネヴィアとの道ならぬ恋に落ちているのだと噂されている。
■マーリン・アンブロジウス 〜比類なき大魔法使い〜
先王ウーゼル・ペンドラゴンの時代より、王の相談役として、予言と魔法で国の危機を救っている大魔法使い。王宮に現われる時は老爺の姿を取っているが、その姿さえも真の姿ではないと言われるほど、様々な種類の魔法に長けており、太古の昔に滅びた魔法王国アトランティスの末裔ではないかと噂されている。
現在彼は、山奥にある自分の屋敷に隠遁しているらしい。
■円卓の騎士 〜イギリス最高の高潔なる騎士たち〜
神聖暦989年、アーサーは争いに巻き込まれたカメラードの領主ロデランスを助けるために戦い、これに勝利した。その戦いの途中、ロデランスの娘グィネヴィアを見初めたアーサーは彼女と結婚、王妃として迎えることになる。
このときロデランスが祝儀の品として贈ったのが、100人の騎士と円卓であった。
彼らに加えて、国内から優秀な騎士を集めて構成されたのが現在のイギリス騎士団であり、その中でも頂点に立つイギリス最高の騎士たちが、16人の円卓の騎士である。
■ラーンス・ロット
■ガウェイン・オークニー
■パーシ・ヴァル
■リチャード・ライオンハート
■トリスタン・トリストラム
■ユーウェイン・ログレス
■ケイ・エクターソン
■アグラヴェイン・オークニー
■ダゴネット・フール
■ボールス・ド・ガニス
■ディナダン・ノワール
■ウィルフレッド・アイヴァンホー
■ルーカン・バトラー
■ベディヴィア・バトラー
■ロビン・ロクスリー
■ライオネル・ド・ガニス
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地誌 |
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イギリス王国はイングランド島、アイルランド島北部及び周辺諸島からなる島国である。周囲を流れる暖流の影響により、かなり北に存在する国にしては気候は温暖である。
島は全体的に雨量が豊富であり、またその影響か、イングランド島南東部は霧が多い。
■キャメロット 〜霧の都〜
アーサー王の治めるイギリス王国の首都。霧の都と呼ばれるほど、霧の多い町である。
中央を流れるテムズ川により町は大きく二つに分けられており、北西部の丘陵にはアーサー王の居城キャメロット城を含む上流階層街が、南東部の低地には商店街や市民の住む居住区や冒険者街が広がっている。
町は森に囲まれており、その外側には平坦な草原と田園が広がっている。またテムズ川からは外洋に向けて、直接船を出すこともでき、海洋貿易に用いられている。
近年、ジャパン[江戸]との月道が繋がり、都はさらに活気づいている。
■ケンブリッジ 〜イギリス王国の象牙の塔〜
ウィザードの養成学校や騎士の訓練所など、あらゆる分野の学校が存在する学園都市。
町の中央にイギリスの高い精霊魔法技術を支えるケンブリッジ魔法学校がそびえている。
■プリマス 〜遺跡が眠る町〜
イングランド島の先住民、ケルト人が作ったとされる遺跡が数多く見られる町。
ストーンヘンジと呼ばれる巨石で造られたこれらの遺跡は、一説では古代魔法王国アトランティスの名残だと言われており、これを信じて遺跡に潜り込む冒険者が後を絶たない。
■チェスター 〜古き民の血を引く誇り高き町〜
イングランド島とアイルランド島の間に横たわるアイリッシュ海に面した港町。漁業と海上貿易が発展している他、ノルマン王国[ドレスタット]への月道が存在している。
この町は元々ケルト人の血を濃く引くウェールズ人の国、ウェールズ公国の主都であり、イギリス王国に併合された今でも赤い竜の国旗を掲げ、独自の公国として誇りを保っている。
■グラスゴー 〜永きに渡って教えを守る信仰厚き場所〜
イングランド北部を占めるスコットランド公国の主都。イングランドにおけるジーザス教[白]の中心地であり、6世紀にはすでに聖堂が建設されているほど敬虔な町である。
この町では、春分の日の直後、満月の次の日曜には神の復活祭が行われており、祭儀に参加する者、観光客を問わず、諸外国から沢山の人が集まる。
数百年ほど前にジャパン[京都]への月道が開いているが、ジャパン側の要望により滅多に使われることはない。
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風土記 |
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イギリス王国は領土の授与とそれに伴う軍務の奉仕を基盤とした封建君主制をとっている。アーサー王と円卓の騎士の高名によるものか、他の封建制国と比べ国内の結束は固い。
また多数の月道を用いた貿易により、世界商業の中心地として機能している。
その他、外交上他の国との間に大きな問題は存在していない。
■政治
イギリス王国は契約に基づいた封建制度を敷いている。
国王アーサーは様々な武勇伝と善政により、国民に慕われており、彼の元に集う円卓の騎士は騎士の中の騎士たちとして謳われてはいるが、アーサーの出生の不明さや国内の民族的不和により、一部では王に対する不満も存在している。
しかしその不満を差し引いても、アーサーと円卓の騎士は仕えるに足る名誉ある戦士たちであり、他の封建制国に比べれば結束は固いというのが通説である。
■宗教
かつてイングランド島を支配していたローマ帝国の影響により、国民の7割が敬虔なジーザス教[白]の信徒である。このため王国内の町には必ずと言っていい程教会が存在している。
他方で、アーサー王が聖剣エクスカリバーを「湖の淑女」と呼ばれる精霊から授かったという逸話が示すように、民間では精霊信仰も根強く信奉されている。
アーサー王は現在、精霊信仰を無理なくジーザス教の教えと融合させようと考えている。
■文化[食生活]
国土の狭いイギリスでは古くは十分な食材を手に入れることができず、調味料として塩もほとんど使わない、シンプルな、悪く言えば味気ない料理が伝統的な料理である。この傾向は月道貿易の発達で豊富な食材が手に入るようになり、改善され始めているものの、田舎ではやはり、出された料理に好みで味付けをする、といった風習が残っている。
またイギリスでは嗜好品として紅茶の需要が高く、生活に余裕のある人々には、昼過ぎから夕方、紅茶と一緒に菓子や軽い食事、会話を楽しむアフタヌーンティーが浸透している。
■伝説[エクスカリバー]
湖の姫がアーサー王に授けた聖剣。
剣として願いをかなえる能力があり、「相手を倒せ」と願ったならば、その相手を一撃で倒す威力を発揮するが、一方で相手を倒すために強大な一撃が必要な場合には、それに耐え切れず、剣は折れてしまうと言われている。
またエクスカリバーは、その鞘を持っている間はどんな攻撃を受けても、出血するような傷を受けないという素晴らしき力を持つ剣でもある。
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