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ノルマン王国 |
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復興を遂げた、自由を愛する王国
首都:パリ
政体:封建君主制/王国
元首:ウィリアム3世(国王)
言語:ゲルマン語
宗教:ジーザス教[白](国教)
民族:主に人間、ドワーフ、その他エルフ、パラ、シフール、ジャイアント、ハーフエルフ
北欧の海岸線は変化に富んでおり、また山が迫るなどの複雑な地形を形成していたため、その地で生活していたノルマン人は、造船技術や航海術を発達させていた。
その技術を用いてヨーロッパ各地を荒らしまわり、バイキングと呼ばれたノルマン人は、神聖暦800年ごろから大規模な侵入を開始。そしてわずか数十年で西フランク王国はこれに抗することができなくなった。
この後、ジーザス教への改宗を条件として、パリを含むセーヌ川流域にノルマン人が建国したのがノルマン王国である。
神聖暦892年、ノルマンは神聖ローマ統一戦争へ反皇帝側として手を貸し、勝利の報酬としてイタリア半島の南3分の1とシチリア島を手に入れる。だがその後の帝国の腐敗と排他的な政策の推進により両国の関係は悪化。神聖暦979年、ついに神聖ローマ軍の攻撃を受け、ノルマン王国は滅亡することになった。
だが地下に潜った騎士たちは幸運にもジャパンへの月道を発見。神聖暦990年、ジャパンやイギリスの援助を受け、ノルマン王家の生き残りウィリアム3世と騎士たちは王国復興の戦いを興した。
この戦争に勝利し、ノルマン王国は無事復興を遂げることになる。
復興王国の国王、ウィリアム3世は、若いながらも王国復興の立役者であるブランシュ騎士団とともに、民衆のためにと前向きな政治を進めている。
神聖暦999年現在、王国は先々代からの政策である商業発展に力を入れており、先祖代々伝わる航海技術を利用して、北海・バルト海・イギリス海峡・ビスケー湾を中心とした幅広い貿易網を手に入れている。
また、神聖ローマ帝国で行われている民族・種族・精霊魔法隔離政策に対しては、迫害されたものたちを受け入れる体制を取っており、神聖ローマ帝国から追われたものたちには、ビザンチンと並ぶ逃避地となっている。
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紳士録 |
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■ウィリアム3世 〜年若き復興王〜
現ノルマン国王。ノルマン王国を建国したウィリアム1世の孫であり、イギリスの円卓の騎士ラーンス・ロットの母方の従兄弟にあたる人物。
王国復興後、政治、剣技ともに優れた才能を発揮しており、ブランシュ騎士団の騎士たちとともに、民衆が豊かに暮らせるようにと尽力している。
幼い頃から心臓が弱く、長くはないと言われており、現在彼はノルマンのためにと妃捜しに力を入れているらしい。
■ヨシュアス・レイン 〜美しき騎士団長〜
10年前にノルマンを復興させた「ブランシュ騎士団」の騎士団長。長髪の美形で貴婦人たちの人気の的である。
日本刀を使った華麗な剣術を得意としており、その技は復興戦争において、神聖ローマ軍を震え上がらせたという。
■アレキサンドロ・マシュウ 〜名高きエルフの名工〜
ビザンチン生まれの、エルフには珍しい鍛冶屋。諸国王に、「彼の剣を買うためなら金に糸目は付けない」と言わせるほどの名工である。
現在、彼は、ジャパンから伝来した日本刀の研究に余念がないらしい。
■エリス・カーゴ 〜苛烈なる女商人〜
広域商人「カーゴ一家」の若き女将。父を亡くしてからは、細腕一貫で商隊を仕切っている。
ウィザードとして風と雷を操るほどの学をおさめた人物であるが、バイキングの血のためか、過激な性格をしている。
■マーシー1世 〜王国一の辣腕家にして策士〜
20年前、神聖ローマ帝国がノルマンを滅ぼした時にイタリア半島地域の公爵となった人物。
ノルマン復興戦争では神聖ローマ軍を裏切って王国側につき、ローマ市を占領。王国の復興のために神聖ローマと取引を行った策士である。
現在はレンヌの町の領主としてビスケー湾を用いた沿岸貿易に力を入れ、その辣腕を振るっている。
■エイリーク・ロイジ 〜北方の海賊領主〜
ドレスタットを中心とするノルマン王国北方を治める辺境伯。元は周辺のバイキングたちを束ねる海賊であり、「赤毛のエイリーク」の名で恐れられていたが、その統率力を買われてノルマン王国に仕えるようになる。
現在でも政務とは別に、海賊家業のかたわら遠征に出ることがあり、若き奥方を困らせているという色男。
■クラリッサ・ノイエン 〜可憐な女領主〜
パリ近くの工芸の町マントの女領主。神聖暦1000年に悪魔と手を組み王国の転覆を狙ったヴァン・カルロスの死後、若輩の身でありながらよく領地を盛り立てている。
カルロスの反乱以後、ノルマン王家や冒険者たちとはよい関係を築いており、ウィリアム3世の妃候補の一人と見られている。
■フィーム・ラール・ロイシィ 〜美貌の女パラディン〜
インドゥーラにて阿修羅教の正義を体現するパラディンの中でも最強の八部衆「天」の称号を与えられた女パラディン。世界に迫る危機を未然に防ぐために、阿修羅教総本山の命に従い、ノルマン王国に派遣されている。
■ブランシュ騎士団 〜王国復興に尽力した忠義厚きものたち〜
その名の通り、純白の鎧とマントをトレードマークとした、忠義に厚い騎士たち。団長はヨシュアス・レイン。
彼らはジャパンからの援助を受けて、日本刀などの優れた装備や剣術を身につけ、復興戦争の立役者となった。各分隊は色で分けられており、剣帯とマントの飾りの色を見ることでその所属を確認できるという。
■ヨシュアス・レイン(騎士団長)
■ギュスターヴ・オーレリー(騎士団副長)
■イヴェット・オッフェンバーク(騎士団橙分隊長)
■ラルフ・ヴェルナー(騎士団黒分隊長)
■フラン・ローブル(騎士団灰分隊長)
■オベル・カルクラフト(騎士団藍分隊長)
■フェリクス・フォーレ(騎士団緑分隊長)
■シュバルツ・カッツ(騎士団紫分隊長)
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地誌 |
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ノルマン王国はヨーロッパ南西部に位置し、その北岸はイギリス海峡に面している。
全般的に平野と丘陵が多く、温暖な気候を利用した農業が盛んである。
■パリ 〜復興王国の新しき都〜
セーヌの流れに寄り添う、ノルマン王国の首都。ジャパン[長崎]への月道が存在しており、復興戦争後は王国の新しい首都となった。
町はセーヌ川により中央で分割されており、北部はウィリアム3世王の居城コンコルド城や広場を含む上流階級街が、南部は市民の居住区や商店街が軒を連ねている。また町の東側、セーヌ川上流にあたるところには、冒険者街を含む活気のある地域が広がっている。
町は盆地のなかにあり、周囲には緩やかな傾斜を持つ丘陵が広がっている。
■ルーアン 〜古き歴史を持つ町〜
王国の前身であるノルマンディー公国の頃からの主都として伝統を持つ町。セーヌ川流域にあり、川を利用した貿易が盛んであった。
王国復興後、パリに遷都された後は、古き街並みを残す静かな町となっている。
■ルーアブルー 〜川と海の交わる貿易港〜
北ノルマン第一の港町。
イギリス海峡とセーヌ川を利用したイギリス王国との交易が盛んである。
■レンヌ 〜森と精霊の交わる所〜
エルフやシフールなどの森の民が数多く住む町。精霊の力が強いと言われており、精霊に関する伝承がいくつも存在する。
この町には神聖ローマ帝国[ローマ]への月道が存在しているが、復興戦争に関連する両国の確執のため、現在は封鎖されている。
■ドレスタット 〜伝統的な交易の要〜
北海とライン川の交わる場所に位置し、海洋・河川貿易の要として古くから栄えてきた町。イギリス王国[チェスター]への月道が発見されてからは貿易港としての地位を確かなものにした。
ノルマン人がノルマン王国を建設する以前から拠点としていた町であり、そのためか荒くれものの多い町でもある。
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風土記 |
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ノルマン王国は、領土の授与とそれに伴う軍務の奉仕を基盤とした封建君主制をとっている。復興戦争から10年ほどしかたっていないことと、その国民性も手伝ってか、各領主たちは国王ウィリアム3世に対して忠誠を誓っている。
海の民バイキングの末裔である彼らは、先祖代々伝わる高度な航海技術、造船技術を有しており、このためノルマン王国では船舶を利用した地中海貿易が盛んである。くわえて復興戦争のおり協力を得たジャパンやイギリスとは、月道を用いた貿易も盛んに行われている。
その他、ノルマン王国は国家間関係の悪化により神聖ローマ帝国に滅ぼされた経緯を持っている。王国は復興したものの、その後も両国間の関係は思わしくなく、二国を繋ぐ月道は封鎖されている状態である。
この歴史も手伝ってか、王国は神聖ローマ帝国で行われている民族・種族・魔法に関する排他的な政策に迫害されたものたちを受け入れる体制を整えている。
■政治
ノルマン王国の政治体制は封建制がとられている。
通常、封建制における契約関係はドライなものであり、一人の騎士が敵対する貴族の双方と契約関係を結ぶことも珍しくはない。しかし王国においては、10 年前の復興戦争により国土を回復した経緯とノルマン人の気質が相まってか、王国内では利害関係の複雑な契約はまず見られない。
しかし一方、国王ウィリアム3世は生来より心臓に病を患っていると言われており、水面下では国王亡き後の権力の座を狙って、いくつかの動きがあるらしいとささやかれている。
■宗教
ノルマン王国を建国する以前のノルマン人には、これといった宗教は存在していなかった。
そのため、王国建国の際に出された最低条件であるジーザス教への改宗は何の問題もなく受け入れられており、現在では国民のほとんどがジーザス教[白]を信仰している。
■文化[食生活]
ノルマン王国は他のヨーロッパ各国に比べてバラエティに富んだ料理が有名であるといえる。
王国の国土は山から海、草原と様々な地形が存在しており、温暖な気候を利用した農業も盛んであることから、地方ごとにその土地の素材を活かした料理が発展している。
加えて神聖ローマ帝国により王国が滅びた際、あまたの宮廷料理人が職を求めて野に下ったこと、当時もっとも洗練されていると言われたローマ風の豪奢な料理が、神聖ローマ帝国統治の間に流入したこともあって、ノルマン王国の料理はヨーロッパでは1、2を争うほど洗練されていると言われている。
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