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ロシア王国 |
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多様な文化と価値観の混ざり合う北国
首都:キエフ
政体:封建制/王国
元首:ウラジミール一世(キエフ大公)
言語:ゲルマン語
宗教:ジーザス教[黒](国教)
民族:主にハーフエルフ、ドワーフ、エルフ、ジャイアント、その他パラ、人間
神聖暦840年、カール大帝とフランク王国を共同統治していたルイ皇帝が崩御すると、彼の息子たちはゲルマン的相続分割の原理をもって条約を交わし、帝国は皇帝領、東フランク王国、西フランク王国に3分割された。
これを良しとしない貴族や公王たちは、反対派の全員一致をもってマチアスを擁立。フェーデ(実力行使)に突入したものの、東西フランクと皇帝領が共同してこれに対抗したため、マチアス側は数ヶ月で敗北の憂き目を見ることになる。
生き残った家臣団は、マチアス側筆頭ルーリック家のビクトルとマチアスの庶子ハーフエルフのモーリッツとともに、暗黒の国へと逃亡。フランク側の追撃や自然の猛威にその数を減らしながらも、エルフの集落と接触し、彼らと講和すると、神聖暦862年、東ヨーロッパ平原にノブゴロド公国の成立を宣言した。
その後公国はキエフ公国を経て、8の公国からなるロシア王国として成立。一時期当主空白の時代があったものの、神聖暦978年にウラジミール1世が即位した。
近年、キエフには人口の流入が続いており、都市は人口が過密な状態となっている。ウラジミール1世はその状況を踏まえ、近隣地域への入植を推奨するものの、蛮族やモンスターに阻まれなかなか進んではいない。
即位以来磐石に見えるウラジミール一世の治世ではあるが、これに対し、ノブゴロド、ベラルーシをはじめとする公国による水面下の主導権争いが行なわれているといわれている。
その建国の経緯から、月道の繋がるフランク王国と冷戦状態にあったロシア王国だったが、近年発見された月道により、ヨーロッパを横断する通商ルートを確保。従来の黒海・地中海貿易に加え月道貿易も行い、貿易国として発展しつつある。
もともとのフランク王国の文化に加え、これらの貿易によってもたらされる異国の文化。暗黒の国近傍に住み、王国初期に合流した異種族の文化。そしてウラジミール一世のジーザス教[黒]への改宗により流れ込んだジーザス教文化・東ローマ文化などが混ざり合い、非常にバラエティに飛んだ文化を持つ国である。
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紳士録 |
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■ウラジミール1世 〜敬虔なる黒の使徒王〜
キエフ、ロシアの両公国の公王にして、ロシア王国の国王を務める人物。ルーリック家の分家筋、ロシア公国の出自であり、10年ほど前にビザンツの司祭の手で塗油を受けてジーザス教[黒]に改宗したほどの敬虔なジーザス教徒で、国内でも布教に力を入れている。
神聖暦973年、前公王ルーリック家スビヤトスラフ大公が崩御した時に次期当主候補が存在していなかったため、ウラジミールの成人と婚姻を待つ形で、スビヤトスラフの妻イザベルの5年間にわたる大公職代行を経た後、978年、国王に就任する。
現在、森林を伐採して入植地を作る政策を進めている。
■エカテリーナ大公妃 〜抜け目ない大公妃〜
ノブゴロド公国のピョートル大公の后。
夫を公職から追放し公国の実権を握っている女傑。政治手腕に優れているが「あらゆる危険の芽をつむ」というやり方で今の座を手に入れたように、抜け目がなく猜疑心の強い人物。
■ドミトリー・ドンスコイ 〜野心多き大公〜
ベラルーシ公国大公。周辺の蛮族を討伐して名声を得た野心的な人物。
その目は常にロシアの政治中央に向いているといわれており、 この10年間でベラルーシをロシアの有力公国にのし上げた彼の手腕は国内でも評価が高い。
■イーゴリ大公〜老獪な王国の支配者〜
リボフ公国の大公。1世紀以上もリボフ公国を治めている老獪な人物。
表面上はウラジミール1世と良好な関係をもつものの、その真意は計り知れない。
■グレゴリー・ラスプーチン 〜宮廷に住まう怪僧〜
数年前に突然現れ、宮廷に出入りするようになった僧侶。出生や経歴に謎が多く、大変な人格者とされる一方でただの詐欺師だという声もありほど、人によって評価が異なる。
キエフの宮廷での人気を元に王室顧問を自称していたが、悪魔と手を組み反乱を起こしたのち、更なる陰謀の種を蒔くべく暗黒の国に潜伏しているという。
■エリザベータ・ルーリック 〜冷たき人形の王妃〜
キエフ公国に連なる血筋のロシア王国の女王。歌劇に登場しそうな大変美しい容姿をしているが、彼女を見た者は彼女に人形のようなイメージしか持つことができず、その美しさを唄う詩人は何故か皆無だと言われる。
■イリア・ムローメッツ 〜漂泊の英雄戦士〜
数年前にキエフに現れてから、短期間のうちに頭角を現したロシア一と名高い戦士。ドワーフ・ジャイアントなどをまとめた異種族の戦士団[鋼鉄の鎚]の隊長を務めている。
ウラジミール1世のお気に入りで、国王は戦となると彼の意見に必ず耳を傾けると言う。
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地誌 |
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一般に大陸性気候で冬期は大変厳しい寒さに見舞われる。
一方、バルト海近辺は海洋性気候になっており、黒海沿岸は温暖な地中海性気候が広がっている。
ロシアの特徴の一つが広大といえる土地の広さであり、人口がまばらで、町と町の間は非常に距離がある。
このため王国の威光も町から離れると弱まっており、公国と公国の間には蛮族やモンスターの闊歩する地帯が広がっている。
■キエフ 〜森の街〜
「森の街」と呼ばれるロシア王国の首都。ビザンチンに続くドニエプル川の河岸に、森を割って大きく街並みが広がっており、うっそうとしげった森の小高い丘の上に、国王ウラジミール1世の居城がある。
近年では、交易が盛んになり人口も増えたため真新しい建築物が多く、ビザンツ様式の教会も現在建造中である。
ノルマン[パリ]、イギリス[ケンブリッジ]、ジャパン[京都]への月道がある。
■ノブゴロド 〜古き歴史を誇る街〜
ビクトルが建てたノブゴロド公国の主都。事実上のロシア最初の都市で、現在は人口の約半数がエルフになっている。
つい最近まで、ロシア最古の都としての史跡だけが売りの小国だったが、エカテリーナ大公妃の実質的な支配により、急速に力をつけていると言われている。
フランク王国[エルフルト]につながる月道がある。
■ベラルーシ 〜深き森の奥の開拓の街〜
ベラルーシ公国の主都。ビクトルが逃亡生活の中初めて接触したスラブ系エルフの街で深い森の中にある。
ドミトリー大公が即位してからは、強力な武力を背景に周辺蛮族を掃討し、現在一番勢いのある公国として知られている。
■リボフ 〜危険の待つ鉱山街〜
イーゴリ大公が1世紀以上支配している、リボフ公国の主都。
カルパート山脈の麓にある鉱山町で、山に住む怪物たちに襲われることが多いため、現在城塞都市化の計画が進んでいる。
■モスクワ 〜月道により拡大を続ける街〜
ロシア公国の主都で、イギリス[ケンブリッジ]への月道がある街。
890年の月道発見により、現在交易その他で、街は拡大を続けている。
■サンクトペテルブルグ 〜極北の聖なる街〜
神聖暦989年、ウラジミール1世のジーザス教改宗を機会に、聖ペテロという主教の名にちなんで作られた街。非常に寒い。
■暗黒の国
ロシア王国の領土の3分の1は、暗黒の国と呼ばれる鬱蒼とした森であり、そこには神聖暦以前から変わらない生活を営むエルフの集落が多数存在している。
それ以外の森の中は未開地で、蛮族やモンスターたちの領域とされているが、都市部、特にキエフでは人口が過剰傾向にあるため、ウラジミール一世の国策により、森を伐採し入植しようという試みが行われている。
都市周辺の森にはこれに従い、いくつかの開拓村が作られようとしているものの、森は予想以上に深く、蛮族やモンスターとの衝突が苛烈なため、建設がなかなか進んでいないのが現状である。
■オーストラリア
神聖暦1001年に暗黒の国に発見された月道から向かうことのできる、遥かな南に存在するとされる未開の地。独自の発展を遂げた巨大爬虫類『恐竜』が支配する危険な地域で、王国から派遣された探索隊も何度か壊滅の憂き目に会っている。
しかし神聖暦1002年に行われた大規模探索隊の成果により、未発掘のブラン鉱山や伝説の『神聖王国ムゥ』の物と思われる遺跡、現地に住まうマーメイドの王国が確認。新たなる交易地・入植地として注目を浴びているという。
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風土記 |
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ロシア王国は封建制度を基盤とした複数の公国の共同体となっている。
フランク王国とはその建国の経緯から現在冷戦状態にあり、月道と商業による交流以外はほとんど行われていない。
イギリスとは頻繁に国交と貿易を交わしていおり、またビザンチンとは、ウラジミール1世の改宗も手伝い、最近では国交が盛んになり、貿易も盛んに行われている。
■政治
ロシア王国は8つの公国が集まった国家であり、それぞれが実権を握るべく画策しているという。
キエフ公国、ロシア公国、ノブゴロド公国、ベラルーシ公国、リボフ公国、チェルニゴフ公国、リヴォニア公国、ロストフ公国が存在している。
■宗教
国王ウラジミール1世の改宗に伴い、国内では主にジーザス教[黒]が信仰されている。
■文化
[食生活]
その寒冷な気候風土のためか、ロシアの一般的な食事はスープなどの温かいものが多い。また作物が育ちにくいため、ソバやライ麦を中心とする質素な食生活もよく見られる。
一方でフランクの文化やビザンツから流入した東ローマ文化の影響による、洗練された料理も有名である。ことに近年は黒海貿易・月道貿易により様々な食材も流入しており、貴族や上流階級の食卓は非常にバラエティに富んでいる。
[ハーフエルフ至上主義]
神聖暦870年、アントンの提唱した選民族主義で、肉体的にも精神的にも高い能力を持つハーフエルフは、王としての素質をもっとも備えた種族であるという説。当時のロシアで生まれていたハーフエルフが高い能力を持っていたことから、特に貴族階級に浸透した。
このため現在に至るまで、婚姻は注意深く計画されて行われているが、一方、近親婚の奨励、血の歪みを矯正するための他国王家との婚姻や、子供を産むための奴隷輸入など、様々な悲喜劇が起きている。
■軍事
ロシアの騎士団はフランク騎士団の系譜を組むものだが、決して強力ではなく、主力は戦士集団や異種族部隊、魔法兵団である。特に魔法兵団は、主にエルフ、ハーフエルフで構成されていること、さらに近年の神聖魔法の流入によって力を強めており、その実力はイギリスの魔術団をも凌駕するのではとささやかれている。
しかし軍の規模は決して大きくはなく、他国に攻め入るだけの余力は今のところない状態であり、その人員はキエフ、モスクワ、ノブゴロト方面を中心に配備されている。
■伝説[ウラル]
暗黒の森の奥深くにあるウラル山脈には、巨大な黄金竜が住むという伝説がある。この伝説の通り、山脈は暗黒の森のエルフにとっても禁忌の聖域とされており、近付こうとするものは皆無となっている。
一方で、この山には途方もない埋蔵量のブラン鉱山があると噂されている。
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