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■1月22日発行

■12月の重大ニュース

●【元気があれば!】

 西北の交易路において、オーガの部族間紛争が発生しました。
 それを(力ずくで)解決すべく、あの(色々な意味で)伝説の騎士、バラン・サーガ氏が弟子と冒険者を連れて現地へ赴きました。
 冒険者達は、手負いとは言え数多くのオーガを相手にしながらも、奮戦し、結果その紛争を平定する事が出来ました。
 尚、バラン氏は、オーガ投げ飛ばしという人間離れの業を披露したそうです。


(蛮☆族☆王バラン〜オーガの調停者 11月14日〜11月18日)

●【せめて安らかに】

 死人が動き出し、武器を手に徘徊し出す‥‥そんな三流の冗談にも聞こえない現状が現実となりました。
 天界でアンデッドと言われるそれを倒すべく、冒険者は募られました。
 編成は指揮本隊、横撃及び支援担当左翼隊、魔術師右翼隊、聖職者による埋葬隊。
 この戦いには、ゴーレムのほか、銀の武器の貸し出しもありました。どうやら亡者の中は、銀でなくては対抗できない眷属もあるようです。
 なお、本隊の長はオットー・フラル氏が指揮を執ります。
 そして、いざ戦闘の時は各部隊指揮官の大声疾呼のもと軍が動きました。
 一時的にはその亡者の軍勢に苦戦するものの、相互の連携によりこれを撃破し、聖職者による弔いの儀式が行われました。
 王都に帰還すると、オットー・フラルは王に対して、『近頃戦場となった地の慰霊の執行』を進言し、受け入れられる形となりました。
 今回の合戦における収穫は、勝利以外にもあります。
 まず、銀メッキの武器でも亡霊に対抗出来ると言う事。しかしこれは、剥がれると効果を失います。
 そして黒幕の存在。この亡骸達の決起には背景がある模様で、魔法によって黒いローブのシフールと仮面の男の姿が確認されています。

(這い出る者達の決起A【本隊】 11月14日〜11月18日)
(這い出る者達の決起B【左翼隊】 11月14日〜11月18日)
(這い出る者達の決起C【右翼隊】 11月14日〜11月18日)
(這い出る者達の決起D【埋葬隊】 11月14日〜11月18日)


●【試合は進み‥‥ついに決まる二強】

 各地の収穫祭も終わり、再びウィルカップの試合が展開されていきました。もそろそろ決勝トーナメントへ進むチームの見当がつき始めてきた頃です。待ち望んでいた観客は、躍動するゴーレムを見ようと、再び競技場へ足を運びます。
 なぜ、ウィルカップに人気が出るのか‥‥健全な娯楽の少なさも理由にありますが、主催者にも少なからず要因があります。エーガン王は、周囲からは良く評価されていません。買った恨みも数知れず。もしエーガン王が主催したとしたら、ここまでのものにはならなかったかもしれません。
 ゴールの起動が曲がるという妙技が繰り出されるなど、魅せる妙技は試合をより盛り上げます。
 熾烈を極める試合が続きましたが、天界のそれと違って、試合決壊による暴動などが起きることも無く、問題なく運営されていきました。
 お互いの全力を出し切り、試合の後の握手、客席からの拍手‥‥そして、いくつもの名場面を経て、決勝へ歩を進めたのはチームセクテとチームイムン。チームこそ決まりましたが、選手達にはまだ誰しも決勝試合に出る機会があります。

(Wカップチームフォロ(VSササン) 11月17日〜11月20日)
(Wカップチームササン(VSフォロ) 11月17日〜11月20日)
(Wカップチームウィエ(VSセレ) 11月22日〜11月25日)
(Wカップチームセレ(VSウィエ) 11月22日〜11月25日)
(Wカップチームリグ(VSセクテ) 11月27日〜11月30日)
(Wカップチームセクテ(VSリグ) 11月27日〜11月30日)
(Wカップチームトルク(VSイムン) 12月02日〜12月05日)
(Wカップチームイムン(VSトルク) 12月02日〜12月05日)

●【薄暗い場所】

 招賢令提唱事項の実現のため、冒険者ギルド総監も指導、協力する立場にあります。総監、カイン・グレイス氏が今回冒険者に告げたのは救護院の建てる場所。王都の貧民街かワザン男爵領の貧民村がその候補にあるとの事。
 まず提唱者である神聖騎士の冒険者がワザン氏に話を通し、氏から正式な形で支援を受ける事と、貧民救済事業が冒険者に委託される事が決まりました。
 また、冒険者は調査のため貧民村へも赴きました。救済のためにこの事業に取り掛かる冒険者達ですが、村の人間は『部外者』達にはあまり良い顔をしませんでした。
 その後、番小屋の衛兵達から話を聞くに、その200人(主として人間)強の村は西に男性、東に女性と子供を分けて住まわせており、大人は隙あらば弱きから食料等を奪わん考え、子供はいたっては異種族の虐めの横行‥‥と、相互間に悪い感情が滲み出ている人間関係。それでいて活気の無い住民達‥‥同じ貧民の集合体でも、王都のそれとはだいぶ違う印象を冒険者達は感じていたようです。
 一方、冒険者のうちの一人が、裏の住人と接触を試みているようです。
 ワザン氏は、聖職者の冒険者に向けて言いました、「勿体無い」と。
 見返りが決まっているわけでもなく、決して楽な道ではないこの事業。これからが、導く者達の真価が問われるところでしょう。


(救護院創始1〜候補地選び 11月16日〜11月20日)

●【現在開校準備中】

 招賢令の提唱以降、活動をより表面的にしていく庶民の学校‥‥開校に向けての今回の動きは、場所選びと生徒の募集です。
 場所は半焼した元倉庫。半分焼け跡が残ってはいますが、修理すれば問題のない物件と言う事で、事業責任者の冒険者はこれを100Gで買い取りました。また、修理の話は早速大工に問い合わせ、合わせて学習教材の注文も行いました。
 他の冒険者は街の広場で催し物を企画する事で、学習に対する広報活動を行っていました。文字の上手さ、計算の正確さを競い、参加賞品と優秀賞品を用意していたため、たくさんの人が集まり盛り上がりを見せました。
 また、冒険者は商人ギルドにも顔を出します。『うまい話』さえ用意できれば、彼らから協力を得られるでしょう。
 着実に歩を進める開校の計画。いよいよ、具体性を求められる段階に入りつつあります。


(庶民の学校1〜学校開き・生徒募集 11月14日〜11月18日)

●【書として残す】

 冒険者の町ウィンターフォルセは、復興が進み、活気も大分戻ってきたました。
 そんな昨今、この街の教会に聖典の写本を置く試みが冒険者によって行われました。
 この地においては、聖典について知らない事が普通なので、そういった方々も楽しめる様に‥‥という事で絵が描かれます。
 また、この動きの主軸となっ手いるシフールの冒険者が、聖書翻訳の開始を、王都の教会本部へ報告しました。
 その後、領主は男爵や軍師とテーブルを囲み、フォルセのこれからについて話し合いました。王都へ近い立地条件を鑑みると、将来を見据えるに越したことはありません。

(冒険者の地フォルセ〜教会を‥‥ 11月28日〜12月02日)


●【偽り無き‥‥】

 分国王ジーザム・トルクの使者がギルドに持ってきた依頼、それは領主会議。主たる目的は、ギルド加盟領主に対してゴーレムの領内通過について合意をとる事です。
 他の冒険者は、開催までに会議の円滑化に従事しました。依頼で気付いたコネクションは、事前に領主達の賛否の掌握に役立ちました。
 また、天界人の発想により、ゴーレムに対する不安を取り除くためにいくつかの案が述べられました。
 冒険者達に課されたのは反対する領主への説得と会議そのものの護衛との事ですが、先のフォルセで起こったペットについての問題へ、騎士の名誉に誓った証言をする事も許されています。
 しかし、現地にいた一人の騎士は、その名誉に誓って言いました。「偽造はなかった」と。事の真偽以上に、報告書偽造疑惑などという噂が持ち上がること自体が大きな問題となるのです。
 尚、時を同じくして、エーガン王が感染症を患ったようです。王は重い病のため隠棲のはこびとなりました。これにより、のちに選王会議が開かれる事でしょう。

(冒険者ギルドスポンサー領主会議 12月12日〜12月19日)

■ニュース記事


●久しく見たその顔は

「フォルセもやっとふっこうしてきたの。でもみんながたのしくくらせるために、これからもいろいろがんばるの♪」
 フォルセの女領主であるプリンセス、レン・ウィンドフェザー(ea4509)がフォルセの町並みを見て元気いっぱいにそう告げる。
 今回の主軸でもあるといえるギルス・シャハウ(ea5876)もやる気は十分のようだ。
「お、いたいた。プリンセス、こっちだ」
「るーちゃんなのー! お迎え、ありがとうなのー」
「いや、領主の出迎えは当然の仕事なんで‥‥っと!?」
 ウインターフォルセの軍師であるルキナスが手をひらひらさせながら現れるとその婚約者である麻津名ゆかり(eb3770)が挨拶するよりも先に彼に飛びついたのである。
 一瞬ふらつくもルキナスは体勢を整え、ゆかりの頭を軽く撫でてやった。
「おいおい、いきなり抱きつくなよ。いや、積極的で俺は嬉しいんだけど‥‥」
「とてもお会いしたかったです、ルキナスさん‥‥」
「ん、俺も会いたかったんで問題なし」
 にっこり笑うルキナスを見て、レンはうんうんと頷きながらまた町並みを見渡す。
 そこには幾度なる戦の傷が癒えたフォルセの町並みがあった。
 人が行き交い、賑やかな町並み。そして、子供達のはしゃぐ声。
「ここで戦争が起きたなんて信じられませんよねー」
「本当なの。でも、本当の戦いはこれから始まるなの。このフォルセをよりよい町にするのー」
「では、まずは教会から始めましょうか。人々が安らぎを感じて頂けるような場所にしたいですし」
「そうなの! 頑張るなの!」
 ギルスとレンは笑みを浮かべ合いながら、イチャパラしている二人を放置するのであった。

●聖書を作ろう

 こういう事をする時、ギルスは一つやらなくてはいけない報告をする事を思いついた。 それは、王都の教会本部に話を通すというものであった。
 ギルスは一度フォルセを離れ、王都へと飛んだ。勿論、その間の作業の指示は出してある。
 中心となるのはケミカ・アクティオ(eb3653)に委託されていた。
「さぁ! きりきり作っていきましょう!」
「絵を描けばいいのー?」
「そうよ。ギルスは知らない人でも楽しめる絵本のようなものを作りたいって言っていたし」
「なるほどねぇ‥‥そんじゃま、俺も手伝いますかね。プリンセスがセトタ語に書き直したこの文字を清書すりゃいいんだろ?」
 ルキナスが訪ねると、ケミカがそれに同意するかのように頷く。
「出来れば絵とかを載せれる部分とか作ってみてくれるかしら?」
「あぁ、それは努力してみるぜ。文字を分割すればいいだろうしな」
 ルキナスが作業に加われたのは、レンが施しておいたセトタ語への翻訳だった。
 もしこれが行われなかった場合、幾ら彼でも作業には加われなかった事だろう。
「そういえば、画材は他に何か必要ですか?」
 作業を開始しようとするケミカとレンに信者福袋(eb4064)が声をかける。
 画材は特に高い。入手困難といってもいい程。だから調達してこようと言うのだが‥‥。
「そうね、ペンと筆とインク数個と‥‥」
「あー‥‥その調達、ちょっち待った」
 言われたものをメモしている信者の肩に手を置いてルキナスが声をかけて中断させる。「筆なら何本かは俺の執務室にあるぜ? 後、インクも数個はある。足りない分だけ買い出しって形にするといい。俺の名前出せば売ってもくれるだろ」
「ルキナスさん、どうしてそういうもの持ってるの?」

ギルス・シャハウ(ea5876
ケミカ・アクティオ(eb3653
「あ。るーちゃんはそういえば地図専門でも絵師だったなの。失念してたのー」
「そーいう事。ま、そんなにたいした物もないし使い古しだけどな。使ってくれ」
 ルキナスの言葉にケミカは喜んで頷いた。
 これで結構な経費削減になったからである。

 そして、その頃王都ではギルスが教会本部に足を踏み入れていた。
「今回はどのようなご用ですか?」
「ウィンターフォルセに教会が。軍師であるルキナスさんの好意によるものです」
「それは素晴らしい事です‥‥それだけの報告ではないようですが‥‥?」
 ギルスが話しているのは笑顔がとても優しい教会の人間。上位者でもあるのだというのでギルスは彼に話をする事に決めたのである。
「此方の人でも手軽に読める絵本形式の聖書翻訳を開始する事を報告しに参りました。勿論、新領主様も同意しておられます」
「それはそれは‥‥とても心強い事ですね。それでは、貴方に僕からもお願い致しましょう。是非フォルセにてそのお力、ふるって頂きたいのです」
 上位者の彼がそういうと、ギルスは嬉しそうに笑うのだった。
 が、勿論翻訳の高度に宗教的な箇所の解釈と表現方法については指示とアドバイスを受けるという事が前提となるのだった。