■イギリス王国
聖杯を巡る戦い
神聖暦1000年初頭、怪盗を名乗る謎の人物ファンタスティック・マスカレード(ez0082)がキャメロットの街で冒険者たちと大立ち回りを展開。その最後では王宮に忍び込んだデビルをあぶりだすこととなり、この先王国に忍び寄る悪魔の足音が聞こえた事件でもあった。
その後、聖杯の探索の途上において、デビル達はアーサー王に恨みを抱く人物たちをたきつけ、王国を割るかのような戦いが幾度となく繰り広げられる。
しかし神聖暦1000年末の聖杯の発見に伴い、王国の結束と手駒である契約者たちの相次ぐ失敗に、デビルは一時その鳴りを潜めることとなる。
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妖精王国の事件
一方、イギリスの学府ケンブリッジにおいては、ケルトに伝えられし妖精たちが協力を求めてきていた。
それはケンブリッジに秘められた秘密の部屋と、妖精たちに伝わる秘宝にまつわるものであり、かつて妖精たちを苦しめた敵が、デビルと手を結び策謀を巡らせていたのだった。
ケンブリッジに集った冒険者たちは妖精王国の面々と協力。古き巨人たちとデビルの侵攻を退け、妖精たちの王国とケンブリッジを守りきった。
Evil Shadow
神聖暦1001年6月の聖ミカエル祭に伴い、かつてオークニー家が建設した古城に招かれたグィネヴィア王妃(ez0132)を襲うアンデッドの軍勢が現れた。そして、聖杯戦争で倒れたはずのモルゴースを名乗る者が同時に現れる。
全てはモルゴースに化けたデビルの陰謀であった。
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揺れる王国
グィネヴィア王妃とラーンス・ロット(ez0006)の密会の嫌疑は、文字通り王国を揺らした大事件として、今も記憶に新しい。
冒険者達の功績により導き出された答えは、グィネヴィアに憑依したデビルの策略だった。完全に相手を操る憑依能力をもつデビルの正体は分からないままだが、今も密かにイギリスを狙っている事は間違いないだろう。
北海の悪夢
神聖暦1003年に入ってからは、北海周辺で海難事故が相次いでいる。北海沿いの小さな港町メルドンが未曾有の大津波に見舞われた事件に、イギリスは騒然となった。
同様の大津波はノルマンでも発生したらしく、また津波の起こる前後にはデビルと思われる人物の存在も確認されていることから、自然災害の可能性は極めて低い見解である。
真相を究明すべく、冒険者達の更なる情報を期待する。
地方を襲う影
キャメロットなどの大都市だけではなく、地方でも幾度となく、デビルの影は確認された。
地方で暗躍するデビルとして最も多く姿を確認されたのは、シャフツベリーの遺跡に封印されていた、復讐と裏切りの悪魔――アリオーシュであろう。大胆不敵で狡猾なこのデビルは、闇に心が墜ちた者を誘い、次々と手中に収めていったという。
現在は沈黙を保って暫く経つが、今後の動向が油断できない存在である。
暗躍するデビルの影
この他にも信憑性は定かでないが、イギリス各地でデビルの暗躍を漂わす報告書がギルドに届いている事も伝えよう。
その報告は主に、ブライトン、ロイヤルタンブリッジウェルズ、オクスフォードなどの地方であり、その報告からすれば予断を許さないという見解である。
また、ラーンス卿の時と同様に、円卓の騎士がデビルの策略に狙われる可能性も否定できない。
その他、我々の知らない場所で、密かに活動しているデビルがいないとも限らないのだ。
■ジャパン
ジャパンでは西洋諸国と異なり、デビルたちの活動は大きくないと見られている。
しかし、日本に伝わる八百万の神の中には、西洋のデビルと似たような力を持つものも語られているし、仏教にも調伏された(とされているが真実は定かではない)悪魔の存在が伝えられている。
西洋との交流が深まった今、闇に潜んで、デビルたちが勢力を伸ばしている可能性は高いだろう。
■ノルマン王国
花嫁と怪盗 〜パリ・カルロスの野望と復讐
ノルマン王国において、デビルの策謀が誰の目にも見える形で表われたのが、神聖暦1000年に起きた、マント侯爵家血縁の伯爵ヴァン・カルロス(ez0084)の反乱だった。カルロスは侯爵家の血筋の者を悪魔への生贄とし、自身が侯爵となることを画策したが、イギリスから渡ってきた怪盗ファンタスティック・マスカレードからの情報で動いた冒険者ギルドと、それに協力した王宮の動きにより、その企みは防がれた。
しかし敗北したはずのカルロスはデビルに魂を売り渡して、人ならざるものとして復活。パリ郊外シュバルツ城にてノルマン支配を狙って陰謀を巡らせた。その結果も、冒険者たちの尽力により防がれることとなった。
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破滅の魔法陣
カルロスの暗躍と前後して、ヘルメスを名乗るデビルが最初に設置した『破滅の魔法陣』が、王国各所で発見されるようになる。
『破滅の魔法陣』とは多数の魂を奪うことができる、デビルによる儀式魔法であり、またその影響下では、デビルの能力を格段にあげることができた。結果、ヘルメスの他、カルロスや多くのデビル・悪魔崇拝者たちがこの魔法陣をもって人界の混乱と秩序崩壊を企てる。
場所によっては相当の被害を出したものの、長いせめぎ合いの末に神聖暦1000年末、シュバルツ城や各所の魔法陣は瓦解し、シャルトル地方の最大の魔法陣の崩壊とヘルメスの消滅によって、全ての魔法陣は消えたと言われている。
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ドラゴン・アタック 〜ドレスタット・ロキの野望と挫折
ノルマン王国北方のドレスタット周辺では、デビルと通じたハーフエルフ・ロキにより、ドラゴンと精霊の島イグドラシルより秘宝ギャラルホルンが盗み出される。
これに怒った一部のドラゴンと精霊が、神聖暦999年末、ドレスタットを襲撃する騒ぎに始まり、ロキの陰謀の下暗躍する種々の勢力と、ドレスタット領主エイリーク(ez0054)や冒険者との衝突が続いた。
奪われた秘宝が半分に欠けていたことから、この争いは力を欲する者達の政争にも影響を及ぼし、ユトレヒト候ソルゲストル(ez0123)がロキに影で協力するなど混迷を深めたが、冒険者たちの働きによりギャラルホルンの奪取とロキの討伐に成功。今はイグドラシル遺跡の精霊・ドラゴンとの和解もなっている。
ノストラダムスの預言 〜アガリアレプトの計画
神聖暦1001年秋からは、神学者ノストラダムスの受けた預言にあわせるように災厄が次々と王国を襲った。
しかし実際は、これらは真の神託ではなく、ノルマン転覆を狙うデビル・アガリアレプトの策謀であったのだ。
預言内容に則した災害を起こすべく画策するデビルたちと、それらを防ぐためのブランシュ騎士団を中心とする王国騎士、そして冒険者たちの戦いは神聖暦1002年の7月まで続いた。
7月にはパリ城壁を挟んでの、悪魔たちの勢力との直接の攻防戦が繰り広げられたが、辛くも人の側が勝利を収めている。
これ以降もしばらく王国は災害の爪痕に悩まされたが、復興はおおむね順調である。
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ウォールブレイク 〜新たなデビルの影
神聖暦1003年6月にパリ近郊に現れた巨大な壁は、中に封じられていた女性を奪おうとするデビルと、その阻止を目指す冒険者などの間で熾烈な争いが繰り広げられた。
この際に『境界の王』と呼ばれる高位のデビルと思しき存在が確認されたが、壁の崩壊以降はその女性共々、ノルマン国内では目撃情報はない。
ノルマン王国を巡る策謀
預言を巡るパリでの攻防戦から一年余り、パリ近辺では今もデビルの姿が絶えない状態にある。
また謎の壁の崩壊に伴い、これまで一方通行故に実際はどこに通じていたか確証がなかったアトランティスへの月道が相互で繋がったことと、デビルたちの策謀との関係を指摘する声もある。
国内では今もアガリアレプトがブランシュ騎士団黒分隊長に狙いを定めてたり、マント領で倒されたはずのカルロスを目撃したという情報があったりするなど、新たなデビルの活動が報告される、油断のならない状態が続いている。
■ロシア王国
【Bride Wer】〜春来たるを祝う宴の騒乱
国王ウラジミール一世(ez0150)の元、王室顧問を名乗り開拓政策を進めていたグリゴリー・ラスプーチン(ez0165)は、かねてよりその権勢を悪用していると言われていた。
これに伴い、神聖暦1001年後半より、その活動を快く思わなかったり、また自公国の発展を願う各公国の大公たちの思惑も絡み、磐石と思われていたウラジミール一世の治世に亀裂が入り始めていたのである。
そして神聖暦1002年5月、長い冬の終わりと国王夫妻の結婚記念日を祝う宴の時期を狙い、ラスプーチンが反乱軍をキエフに招き入れようとする騒乱があった。これらは事前に戦力移動の情報が漏れていたことなどに加え、キエフ公国国軍のみならず冒険者ギルドからの多大な助力を得られたことで、被害は最小に食い止められた。
だがラスプーチンの捕縛には至らず彼は逃走。以降、深き暗黒の国と呼ばれる辺境の森に潜伏することになる。
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デビルの蠢動
デビルと通じていることが明るみに出たラスプーチンは、一時的に王都を狙うことを止め、暗黒の国の蛮族を勢力下におくことに腐心し始めた。こうして王国の支配下にないエルフの集落が多数襲撃され、一部はデビルの勢力下に組み込まれたが、その実数は相手がまつろわぬ民であるだけに、いまだはっきりしない。
またラスプーチンの逃走の頃から、今までロシアには姿を見せたことがなかったデビルたちの活動が、多数確認されるようになった。彼らの支配に自ら堕ちる者も少なくはなく、暗黒の国の開発調査や異変の対処に出向いた冒険者との衝突が多数報告されている。
デビルたちの策謀によって被害を受けた領地や開拓地は数知れず、現在も各所で火種はくすぶり続けている。
ウォールブレイク
神聖暦1003年6月、キエフ郊外をはじめ国内各地に突如出現した巨大な壁の近辺にて、デビルが多数出現する事件が頻発した。
事件の途中、壁の中には女性が封じられているとも、強力なデビルが潜んでいるとも推測されたが、壁の破壊により封じられていた女性は月の精霊アルテイラであるらしいことが確認されている。
しかし現在、そのアルテイラの行方は杳として知れない。
封印の存在
こうした情勢下において、キエフ公国各地ではデビルやドラゴン、アンデッドなどをはじめとするモンスターが多数封印されていた事例が目立つようになった。その封印の中には高位精霊が封じられていたこともあり、過去のロシアの地において、多数のモンスターを封印するような争いがあった可能性が指摘され始めている。
■アトランティス
デビルと似た存在である「カオス」の襲撃を受けていたのが、アトランティスの地であった。
その関連はまだ明らかとなってはいないが、しかしデビルと並んで、非常に厄介な相手であることは間違いない。
新たなカオスの魔物の跳梁〜ウィル
天界人来訪から遅れること僅かの時で、まずセトタ大陸ウィルの国にて、それまで見られた事のない蠢く死体などのモンスターが見掛けられるようになった。その多くは天界人来訪により設立された冒険者ギルド等により退治されているが、セトタ大陸の他国や現在はアプト大陸でも見られるようになっている。
精霊暦1042年に入ると、ウィルの各地ではカオスの魔物が跳梁跋扈する事件が頻発するようになった。特に6月の謎の壁の出現後はそうした事件の頻度はさらに増し、ウィルの隣国ハンとの国境沿いでは恐獣の死体が魔物と化して人を襲うなどの事件も起きている。
ウォールブレイク〜アルテイラの出現
精霊暦1042年6月に世界各所に現れた巨大な壁には、月の精霊アルテイラが封じられていた。その存在を狙うカオスの魔物『境界の王』が多数の配下の魔物を放って壁の破壊を狙っていたが、冒険者達の防衛により、アルテイラが捕らわれることはなかった。
このアルテイラはその後、世界の各所で目撃されたが、現在はウィルの国セレ分国に逗留している模様。
カオスの力を持ったゴーレム
騎士道の精神に依らずメイの国への進軍を開始したバの国は、幾つかの戦線にカオスの魔物めいた力を振るうゴーレムを投入した。そのほとんどは戦場にて自壊の様相を呈したが、操縦者の意思に依らず敵味方問わない攻撃を行い、周囲の生けるものを食らうなど、まともなゴーレムとは違う創造を経た代物であると確認された。
カオスの魔物の跳梁〜メイ
一度はジェトの国の調停にて、メイの国と停戦を取り決めたバの国だったが、その行動監視のために戦力増強を行ったメイの国西部のスコット領などを中心に、非公式に再度の侵攻を行いつつある。
これらのバの戦力には、カオスの力を付与したゴーレムが改良されて投入され、戦線にもカオスの魔物が頻繁に姿を見せるようになっている。バの侵攻は今年の冬を前にやや停滞の兆しを見せている場所もあるが、今だ油断ならない。
またこうした動きに対して、ジェトの国からの何の動きもないことを不審がるメイの重臣もいると言う。
■その他の地域
神聖暦1002年には、これらの国のほかでも数々のデビル・カオスの仕業と思われると事件が発生していた。
例えば神聖ローマでは、魔王ベリアルが降臨したが、その悪魔は戦いの末、現在は封印されている。
またオーストラリアでは、ダイナソアと呼ばれる大トカゲを用いた合成生物や、神聖王国ムゥの遺産を狙うものたちなど、デビルの息のかかったと思われる敵との戦いが発生している。
エジプトではセトと呼ばれる邪神(その正体はデビルであった)が、エジプト総督府と現地の民を相争わせ、その争いの最中に混沌の力を解放しようとしていた。
インドゥーラではパラディンたちの試練の途中、混沌の神を名乗る存在が現れたともいい、このように全世界においてデビル・カオスの侵攻は、気づかぬうちに進んでいるといえる。