■デビルたちの侵攻
ここでは、各地で暗躍するデビルの動向をまとめています。
もちろん、この他にもいまだ明らかではないデビルの陰謀が着々と進められているといわれています。
■下級デビル 地獄やジ・アースで活動しているデビルの中でも、それほど力のないデビルが下級デビルです。彼らは基本的に上位のデビルに従い、世界に悪を成します。 地獄の先兵として最もよく見かけるタイプのデビルですが、下級といえどその力は強く、通常の武器の攻撃を受け付けないという特性や、悪魔特有の悪しき魔法も操るため、それなりに腕の立つものでなければ対処は難しいでしょう。 |
■中級デビル 地獄における中間階層のデビルたちで、多くの策謀と悪意を世界に振りまいています。力も下級のものとは比べるべくもなく、並みの人間では太刀打ちできない力を振るいます。 下級デビルを束ねる地獄の騎士階級でもあり、中でも力の強いものは下位ながらも爵位をもち、一国を揺るがすほどの力を誇るものもいます。 これまでに各国で現れた中級とされるデビルには、イギリスの聖杯城にて城主に呪いをかけた「アンドロアルフェス」、ノルマンのパリで反乱を起こしたカルロス伯爵と契約した「アンドラス」、北海で人々を悪徳に誘う「フライングダッチマン」のダッケホー船長、ロシアで大手の商会を誘惑し人々を操る「イペス」などが知られています。 |
■獅子の大公 アロセール 炎の瞳を持つ獅子の頭をした勇壮な戦士の姿をした、36の軍団を率いるとされる地獄の大公です。 その外見の通り優秀な戦士であり、人が知りうる全ての戦いの技を修得していると言われています。野戦だけではなく騎馬にも通じ、戦場を愛馬たる悪魔の馬とともに駆け巡ります。 悪魔にしては性格はよく、気が向けば人間に戦い方を教授することもあります。また天文学や占星術に通じるチ的な面も持つ、文武両道に長けた悪魔の騎士です。 地獄への攻撃が行なわれたアケロン河岸の戦いでは、自らの名誉をかけ、人間たちを滅ぼすため戦場に現れました。結果、冒険者たちの活躍により討ち取られていますが、他にも同格の獅子の騎士が存在しているとも伝えられています。 (illust:稲田オキキ) |
■上級デビル
上級デビルはデビルたちの支配・貴族階級ともいえる強力なデビルです。
神学者の伝えるところによれば、皇帝ルシファーを筆頭に数多の王・公爵をはじめとする爵位を持った貴族や、総裁や将軍のような帝国内での高い地位を持つものもいます。
彼らの力はおよそ人知の及ぶ範囲で万能の力を持ち、それこそ神に迫る力を持つと言われます。
■七大魔王
七大魔王は、悪魔の皇帝・ルシファーとともに最も古くからデビルたちに君臨してきた存在です。
彼らは上位の天使あるいは神に迫るほどの力を持ち、世界を悪徳に染め上げるべく神への反逆を誓った悪魔たちです。彼らはそれぞれが、神に反する七つの大罪「傲慢」「嫉妬」「憤怒」「怠惰」「強欲」「暴食」「色欲」にちなんだ名と力を持ちます。
七大魔王のうち、傲慢を司る魔王ベリアルは、神聖ローマ帝国にて混乱と悪徳を振りまきましたが、冒険者たちの活躍により、現在は封印されています。
またそれ以外の七大魔王も、人知れず世界に潜り込み、陰謀の糸を張り巡らされているといわれています。
傲慢の魔王:ベリアル(担当:成瀬丈二 illust:やまだ裕次郎) 「無価値」を意味する名を持つ地獄の公爵。悪徳のために悪徳を行う醜悪なるもの。 神聖ローマ帝国にて封印 | |
嫉妬の魔王:リヴァイアサン(担当:夢村円 illust:青鵞鳥) 大嘘つきの巨大な怪魚の姿をとる海の悪魔。海の魔物全ての上に君臨するもの。 北海にて各国に侵攻中 | |
憤怒の魔王:アラストール(担当:BW illust:墨) 地獄の刑執行長官、破壊を司るもの。そは同族からも嫌悪されし存在。 ロシア王国・キエフの南西チェルニゴフに侵攻を開始? | |
怠惰の魔王:アスタロト | |
強欲の魔王:マンモン(担当:成瀬丈二 illust:稲田オキキ) 「不正な利益」を意味する名を持つ貪欲なるもの。奸智に長けし強大なる王。 ジャパン・関東八王子にて暗躍 | |
色欲の魔王:ベルフェゴール(担当:久条巧 illust:彪雅 マサト) 不埒なる洞窟の王、地獄の大使。神の被造物たる人間を嫌うもの。 ノルマン王国・パリ郊外シャルトルにて暗躍? | |
暴食の魔王:ベルゼビュート(担当:紅白達磨 illust:テク) 威風堂々たる蝿の王。皇帝に代わるもの、飽くなき欲望の追及者。 メイの国西方・スコット領に出現? |
■地獄の門番 ケルベロス 3つの頭を持った巨大な犬の姿をした、地獄の門番です。 それぞれの頭から炎を吐き、地獄の門に侵入しようとするものを全て喰らい尽くそうとします。 黙示録の戦いにおいて、アケロンの川を渡りだした冒険者を阻むため、地獄の門を閉ざそうとしていましたが、冒険者たちの活躍により退治され、地獄の門を確保されています。 (illust:展心三文) |
■地獄の大将軍 モレク 体に地獄の炎を溜め込んだ、全身が血に濡れている牛頭の巨人です。その手には大振りの血濡れの斧が握られています。 神を倒すためには命を惜しまないという、激怒に駆られた地獄の猛将です。地獄の軍団を統率する大将軍の一人であり、その巨躯は小さな家であれば一跨ぎにしてしまうほどです。 虐殺の邪神の異名を持ち、その破壊の力の代償として生贄、特に子供を人身御供として要求します。奉げられた生贄はモレクの支配する地獄の死者の丘で、この魔神の体で燃え盛る地獄の炎により焼かれます。 丘に積み上げられた生贄たちが地獄の業火に焼かれる時の、魂の悲鳴を聞くことを極上の楽しみとしており、その残忍さ故に「母親の涙と子供の血に塗れた」と形容される暴力の魔神です。 ケルベロスの敗北と地獄の門の確保を知り、ディーテ前面の荒野にて冒険者たちを打ち破るべく出陣しました。ゲヘナの丘の秘術もあり冒険者たちを苦しめましたが、丘の秘術が中断された一瞬の隙に、冒険者たちの総攻撃によって撃退されています。 (illust:墨) |
■その他の高位のデビル
七大魔王のほかにも、数多くの王侯貴族・将軍・総裁が、この世界で暗躍しています。
これまで各国に現れた上級デビルには、ノルマン王国西方のカン伯爵領で伯爵家を騙し、破滅の魔法陣を起動させようとした「アスモデウス」がいます。
その他にも、以下のデビルが知られています。
■アリオーシュ コウモリのような黒い翼をし、黒い衣を纏った端正な天使の姿をしたデビルです。片手には巨大な斧、もう片手には火のついた棍棒を持っており、裏切りと復讐の悪魔として、個人的な復讐に手を貸します。 イギリス王国シャフツベリー遺跡に封印されていたこの悪魔は、その邪悪な魔力を用いて闇に心が墜ちた者を誘い、次々と手中に収めていったとされています。 (担当:夢村円 illust:緋烏) |
■セト 毛むくじゃらの獣のような外見をした、高位のデビルです。妖艶な美女に姿を変え、権力者を惑わせ操る一方で、デビルとしての本性は残忍で凶暴な、血を好む怪物です。千年以上の昔からエジプトで暗躍していたとされています。 近年起こった民衆の反乱に乗じる形でエジプト総督府に潜り込んだセトは、中東の帝国や民衆を騙し、同士討ちさせる形で死を呼び込みました。 冒険者たちにより正体が暴かれた後には、封印されていた混沌の力を手に入れようとしたものの、その直前で退治されています。 (担当:高石英務 illust:展心三文) |
■アガリアレプト 天使のような外見に気品のある表情を讃えたデビルです。背には白い羽の代わりに、黒い皮の翼を生やしています。 地獄の秘密情報機関の首領と言える存在です。世界の全ての宮廷・政府の秘密を知っていると言われ、他国の状況を知るために契約を結びたがる者も少なくありません。 かつてノストラダムスを使ってノルマン王国の民衆を惑わせ、大軍を率いてパリに攻め込みました。 その戦いの後、現在はルーアンを中心とするヴェルナー領の領主でもあるブランシュ騎士団黒分隊長ラルフ・ヴェルナーを陥れようと画策しているといわれています。 (担当:天田洋介 illust:miru) |