■ルシファー 〜堕とされし明けの明星、地獄の皇帝〜 (illust:墨)
ルシファーは、「明けの明星」を意味する、大天使長と呼ばれる神の側近の一人でしたが、その力に驕り神に服従する必要はないとして、悪の道へと転じました。そして全天使の三分の一と、神の被造物たる人間種族を陣営に引き込み、神に弓を引いたのです。
しかし戦いは神の勝利に終わり、世界を追われた結果、ルシファーは地獄へと放逐され、コキュートスにその力の多くを封ぜられることとなります。
天にあるときは12枚の羽を持ち、光輝はなはだしく最も美しいとされていました。
地獄に落ちた後も君主たる威厳に満ちた堂々とした姿をしていますが、その羽は蝙蝠の悪魔の羽へと変わり果てています。
またその力を解放したときには、七つの頭に冠を被る巨大な竜の姿をとるとされており、世界各地の神話における神に反抗する悪の竜あるいは蛇は、ルシファーのこの姿を指しているといわれています。
※ルシファーは万魔殿に魔力と瘴気を溜め、攻撃を行なおうとしています。
万魔殿周囲の障壁の回復を遅らせることができれば、攻撃を止めることが可能でしょう。
■地獄の宮殿 万魔殿〜パンデモニウム〜 (illust:平岡正宗)
地獄の最奥にそびえる魔の潜む宮殿にして牢獄。それが「万魔殿(パンデモニウム)」です。
地獄の中心にある極寒地獄「コキュートス」より、まるで赤き空を破り神に反抗するかのようにそびえる巨大な宮殿には、皇帝ルシファーの腹心たる悪魔たちが集い、神への怨嗟の念を募らせています。
万魔殿の中心には皇帝の玉座があり、そこには皇帝ルシファーが永久の氷と地獄の業火に身を焼かれ、邪悪なる罪人の魂を苛みながら、復讐の時を待ち受けているとされます。
※万魔殿周囲に、不可視の障壁が出現しています。
「援護活動」及び行動入力により、障壁を取り払わなければ、万魔殿とルシファーと戦うことは難しいでしょう。
■ムルキベル 〜万魔殿の建設者、火と鍛冶を司るもの〜 (illust:墨)
金属で固められた姿をし、その体には永劫に燃える炎を備える、理知的な悪魔です。
火と鍛冶に関する知識に非常に長け、天にいる際には神のために数多の塔と宮殿を作り上げました。そして地獄に落とされた後は、地獄にそびえる悪魔たちの宮殿「万魔殿(パンデモニウム)」をマンモンとともに建造し、その他の地獄の数多くの都や建造物を作り出したと伝えられています。
悪魔にしては勤勉な性格とされて、地獄にて人知を越えた数多の機械を作り出す力を備えています。
ディーテ城砦もその基礎は彼の建築能力による産物であり、その全てを知る力を買われ、今回冒険者たちに探索されつつあるディーテへと姿を現しました。
※核を破壊されたムルキベルは、元の姿のまま、ディーテ城砦からコキュートスへと向かっています。
その体に燃える永劫の炎と瘴気を混ぜ合わせ、最後の力を全てを吹き飛ばす炎とし、冒険者たちを葬り去るために進軍している模様です。
■マルバス 〜建築を司る地獄の総裁、境界の王〜(illust:稲田オキキ)
巨大な黒い烏の姿をした、詐術に長けた地獄の総裁の一人です。しわがれた声で話し、少女の生贄を代わりとして、長大な城壁を一晩にして作り上げるといわれています。一方アトランティスでは「境界の王」と呼ばれる強力なカオスの魔物の一人であり、結界を作り上げ一人のアルテイラを封印していたとされています。
本来、カオスとデビルは別物とされており、例えば魔王ベリアル(デビル)と炎の王(カオス)が同時に存在するといった状態ですが、バアル軍との戦いの中現れたマルバスはそのどちらでもある存在と噂されています。
現在は他のデビルのようにルシファーに従うでもなく、混沌の力を広めるため、戦場に混乱を呼ぶように無秩序に攻撃を行っています。
※マルバスは混沌の力を解放し、コキュートスの封印を解除しようと目論んでいます。
空中から直接瘴気の力を叩きつける攻撃を行い、地上にいる冒険者を蹂躙しています。
■エキドナ 〜魔物の母、魔の女王〜(illust:Hisasi)
頭に羊のような角が生えた、美しい女性の上半身に、大蛇の下半身を持つ悪魔の女王です。古代ギリシアに伝えられるように、様々な魔物の母とも伝えられる、強力な魔王です。
性格は嫉妬深くわがままであり、このためゲヘナの丘を奪えなかったことや、冒険者たちにて傷を負わされたことを根に持っています。瘴気や混沌の力を元に、不死者に近い魔物を多数生み出す力をもっており、自身が消耗さえしなければ事実上無限の軍勢を作ることができるとされます。
現在は復讐心からか、コキュートスにあふれる正気を使って魔物を召喚。封印されていた「我が子」らも加えて、万魔殿前に軍勢を展開しています。