■謎の事件が頻発している地域に関して■



■要塞都市アレハンドロ

 要塞都市アレハンドロ。そこはその名の通り、敵の侵入から国を守る要塞である。
 未知の大陸シュネイテーシスの対岸、カルディア西方、陣の北西に位置するその要塞都市にはカルディアの強力な軍隊やブリーダー部隊が約600名前後常駐しており、シュネイテーシスから凶暴なエレメントやモンスターたちが侵入してくるのを防いでいる。さらに1000名の一般兵が町の内部の平安を守っている。シュネイテーシスに置かれたカニャス観測所を支援する役目も持つその要塞。兵士やブリーダー達を支援する一般人の数を含めれば、1万名近くの人達が生活をしている。

 直径1KMほどある都市を囲む城壁は高さ8M程あり、その周囲には深い溝があるためアレハンドロに入るためには5つ程設置された跳ね橋を利用しなければならないが、そのうちの一つであるシュネイテーシス側の入り口は戦闘時以外は開かれる事は無い。
 さらに周囲をより見渡せるようにと、外壁の周囲の土地を整地しており、1KMほどぐるりと城壁を囲むように草原が広がっている。

 その気候は、周囲の大気内に火の魔力が強い為か、比較的温暖で雨も程よく降るエカリスに比べ若干気温が高く雨も少ない。
とはいっても、土地の水分が干上がり砂漠化するほどの暑さではなく、比較的過ごしやすい気候をしている。城壁の周囲にある草原を抜けた先にある森には、この比較的暖かい気候独特の果実が採れる。

 常にほぼ最前線、緊張を強いられる駐留軍達の娯楽や息抜きの方法は限られており、食堂や酒場での憩いのひと時をとても大切にしている。危険な地域での生活は一般人にとっては不安が大きいだろう。
だがそれでも国を守っている兵士やブリーダー達の為に何かしたいと思う者達が、ここに集っているのである。
 アレハンドロには移動装置「サーム」が設置されており、ブリーダーギルドの特別な許可を得れば一般人でも使用する事ができる。
ちなみに緊急時はこの限りではない。「サーム」を使用すればエカリスのギルド、陣、ヘイタロスの各「サーム」へ一瞬で移動できる。
 後述のカニャス観測所への移動手段は、船となる。


■カニャス観測所

 未知の大陸、危険地域であるシュネイテーシス。そこには珍しい鉱石や薬草が自生しているが、凶暴なエレメントやモンスターが多数棲みついているため、管理局の許可なしには入る事を許されない地域だ。

 アレハンドロの対岸、船で海を渡ったその先にカニャス観測所はある。
シュネイテーシス大陸の東の端だ。凶暴なモンスターや暴走エレメントが多数存在するため、派遣される調査団も基本的に長期滞在はしない。
また、観測所より奥の未知の地域への立ち入りも禁じられている。
 観測所といってもそれほどしっかりとした設備が置かれているわけではなく、時折エカリスより送られてくる調査団が数日滞在できるだけの最低限の機材が置かれているに留まる。建物も簡易な木造だ。これはシュネイテーシスに凶暴なモンスターや暴走エレメントが多数存在する事と関係する。襲い来るモンスターや暴走エレメントが多いため、しっかりとした建物を建てる余裕がない上に調査団やその護衛のブリーダー達がいない間に建物が破壊される事があるからだ。

 派遣される調査団は主に鉱石探索班と薬草採取班に二分される。基本的にアレハンドロ駐留のブリーダー達が護衛につき、観測所へと入るが、有事の際はエカリスのブリーダーギルドでその護衛が募集される事もある。
 観測所周辺ではカルディアでは見かけない暴走エレメントやモンスターが目撃されたという報告が多い。
もしカニャス観測所周辺へ行くことになった場合は、十分に注意されたし。

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