アンジェリカ・ウッドサイドez0051
 さ、泣いても笑っても、次でもう最後!
 追いつくのも引き離すのも、みんなのがんばり次第。
 今日の結果を確認して、ちゃーんと、作戦考えなきゃね。



★総合得点
359点  173点  294点  177点


★アクシデントラン:開催場所『冒険者学校訓練用野外施設』

1位 スプリングチーム 完走者21人(37人) 得点:49
2位 ウィンターチーム 完走者13人(27人) 得点:23
3位 サマーチーム  完走者10人(29人) 得点:18
4位 オータムチーム 完走者10人(22人) 得点:11

 アクシデントランでは集中的にメンバーを参加させたスプリングチームが一歩リード。
 また完走者の人数により、サマーチームとオータムチームが同率で3位となっています。
 最優秀選手には追随を許さない速さで完走した大宗院 透(ea0050)が選ばれました。

★優秀選手

大宗院 透ea0050)
ヴァラス・ロフキシモea2538)
大宗院 亞莉子ea8484)
桜城 鈴音ea9901)
林 高麗eb0923)

大宗院 透(ea0050)
★フードファイト:開催場所『グランド』

1位 サマーチーム 完走者4人(13人) 得点:48
2位 オータムチーム 完走者2人( 8人) 得点:26
3位 スプリングチーム  完走者1人( 9人) 得点:14
4位 ウィンターチーム 完走者0人( 6人) 得点: 0

 フードファイトでは去年の「まずいパン」の悪名が広まったのか参加者は少なめでした。
 そのような中、大食いが多数? 参加したサマーチームが優勝となりました。
 最優秀選手には僅差で、雷電 月光ea5511)が選ばれました。

★優秀選手

雷電 月光ea5511)
ティイ・ミタンニea2475)
グリフォン・フェザーライト(ea5056)
水鏡 熾姫ea7444)
ヴェルディア・ノルンea8937)
フェリア・シェーロea9575)
レオンハルト・ヴァルターeb3741)

雷電 月光 (ea5511)
★タワーアタック:開催場所『グランド』

1位 オータムチーム  3勝0敗(24人) 得点:40
2位 スプリングチーム 2勝1敗(27人) 得点:20
3位 ウィンターチーム 1勝2敗(15人) 得点:10
4位 サマーチーム 0勝3敗(13人) 得点: 0

 タワーアタックでは、各チームの人数バランスがやや崩れている状態で始まりました。
 この、交代要員のなさという点が勝負の差となったようです。
 最終的に、パワープレイで終始押し込んだオータムチームが優勝しました。

★優秀選手

リオン・ラーディナスea1458)
ルーウィン・ルクレールea1364)
レーヴェ・フェァリーレンea3519)
御影 塔磨ea9971)
秋 静蕾ea9982)
ヴァル・ヴァロスeb2122)
陸 琢磨eb3117)

リオン・ラーディナス(ea1458)
★ストーンウォール:開催場所:『そそり立つ絶壁』

1位 オータムチーム 完登者4人(7人) 得点:47
2位 スプリングチーム 完登者3人(5人) 得点:27
2位 ウィンターチーム 完登者3人(11人) 得点:24
4位 サマーチーム 完登者2人(11人) 得点: 5

 ストーンウォールに参加した選手は、ほとんどが崖の前でリタイアとなりました。
 その中でこつを掴んだものが多数参加していたオータムチームが優勝。
 同数の完登者を出したスプリングチームとウィンターチームが同率2位となっています。
 最優秀選手には身体能力の高さを見せ付けた逢莉笛 舞ea6780)が選ばれています。

★優秀選手

逢莉笛 舞ea6780)
夜闇 握真ea3191)
ジュエル・ハンターea3690)
紀珠 舞ea5856)
キリ・ノーファea8859)
呂怒裏解守 世流万手主eb1764)
イグナーツ・ヨルムハイトeb3454)


逢莉笛 舞(ea6780)
★応援合戦:開催場所『大通り』

1位 スプリングチーム 8.59(60人) 得点:80
2位 ウィンターチーム 6.02(40人) 得点:50
3位 オータムチーム 5.87(45人) 得点:30
4位 サマーチーム 5.65(50人) 得点: 0

 応援合戦には数多くの人が参加し、自らのチームに声援を送っていました。その中でも目立った応援は、ハロウィンの仮装をモチーフとした仮装パレードと、ジャパン風の男気あふれる応援です。
 その中でハロウィンの仮装や妖精王国風の衣装を中心に応援を行なった、スプリングチームが最優秀に選ばれました。
 個人での優秀応援には、見事な魔女姿に仮装したフィーナ・ウィンスレットea5556)と、乱れのない剣舞を披露したターム・エリックea6818)が選ばれています。

★優秀選手

フィーナ・ウィンスレットea5556)
ターム・エリックea6818)
ヒースクリフ・ヴァレンタインeb0642)
セーツィナ・サラソォーンジュea0105)
ジュエル・ハンターea3690)
ショウゴ・クレナイea8247)
シャルディ・ラズネルグeb0299)
キルト・マーガッヅeb1118)

フィーナ・ウィンスレット(ea5556)

★応援合戦リプレイ


   ケンブリッジの大通りでは今、各チームによる応援合戦が繰り広げられており、只でさえハロウィンで人通りが多い中、更に拍車を掛けては人で賑わらせていた。
「これは‥‥凄いものだな」
  その光景を前に十河小次郎(ez1039)は初めて目の当たりにする西洋の祭に驚くばかり。
  とは言え、驚いているのは彼ばかりではなくケンブリッジに住まう人々もそうであれば、妖精王国からわざわざやって来た妖精王と妖精女王も特別競技をこの光景を見ては、驚いていたりする。
  まぁ応援に参加している者達がヒートアップしているだけに、雰囲気からそう感じるのは当然と言えば当然の反応だろう。
「秋組、必勝!!!」
  そんな事でボーっと応援合戦に魅入る小次郎だったが、その耳に飛び込んで来たのはサラン・ヘリオドール(eb2357)の気合が篭った檄。
  慌ててその方を見やれば彼女、先端に火を点した棒を持っては器用に回して激しく舞い踊っていた‥‥そしてサランの回りにいる者達も同様で、オータムチームはどうやら踊りを中心に応援に臨んでいる様子。
「確かに、目は引くなぁ」
  ただ難点を挙げるとすれば、舞はそれぞれ個々が得意とするもので統一感がないのが少しだけ気になった‥‥言うなれば、踊りの無法地帯とも言える。
  だがそれでも目立つのは自然の成り行き、その傍らに集うウィンターチームが人数少なく且つ、声に歌と仮装だけで他のチームに挑んでいたからだろう。
「く‥‥俺達も負けてはいられない!」
「この声が皆へ届きます様、皆の声が多くの人へ響きます様に‥‥」
  しかし騎士であるライノセラス・バートン(ea0582)が愛馬に跨り叫べば、それにレテ・ルシェイメア(ea7234)が竪琴を爪弾き応え、魔力の篭った曲を奏で冬の一陣を紡ぐ言の葉とは逆に明るい曲で鼓舞する。
「これは中々に」
  至って無難な応援手段で纏めているものの連携は何処よりも群を抜いて非常に良く、見守る人々の誰しもが好印象を抱いているのは間違いなく小次郎もまた感心する‥‥が
「何で‥‥僕がこんな」
  その中で異質であるが故に目を引いたのが、何故か一人だけ女装に化粧まで施し吸血鬼をイメージしたふりふり衣装に身を包み、舞を披露するショウゴ・クレナイ(ea8247)。
「くっ、憐れ!」
  顔を真っ赤にしながらも彼の奮戦に周囲から忍び笑いが漏れるが、小次郎は同情の涙を流しつつその思いを振り切るとまた別のチーム‥‥今度はサマーチームの動きを見やる為、頭を巡らせた。
「‥‥怖いぞ」
  そして呟く彼の目に映った光景は仮装しているのは何処のチームでも見受けられるが、シャルディ・ラズネルグ(eb0299)を筆頭に右へ左へゆらりゆらりと動いては、全員が全員揃ってランタンを動かしている様は‥‥日中とは言え、少し背筋が寒くなる。
「皆、負けるなー! 全ては勝利に為に〜!」
  だがその一団の後方、リトルフライで宙に浮いては風に靡き舞う『勝利』と記された垂れ幕を掲げ、いつの間に確保したのか大量の木の葉を舞い散らせる風のウィザード、キルト・マーガッヅ(eb1118)の声が響けばやはり真剣に応援しているのだと言う熱意が伝わって来て、小次郎は安堵する。
「あっ、あー‥‥落ちてしまいましたわ」
 直後、誤って垂れ幕を落下させる彼女によってもたらされた混乱は見ない事にして
「頑張れ〜、頑張れ〜、力の限りっ、魂を燃やし尽くせー!」
(「‥‥まだ後一日あるのだから、今ここで魂を燃やし尽くされると困るのだが」)
  小次郎自身がサポートするスプリングチームのいる方から響いて来るクリノ・ヒューマイト(ea7434)の声援に振り返り、内心でだけ思ったその時‥‥不意に爆発音が大通りの中空に鳴り響いた。
「‥‥おーい、変な所に打ち込むなよ」
「分かっていますよ、小次郎さん」
  それを放った主がフォーリス・スタング(ea0333)である事に気付いた小次郎、今更なのでこっそり小声で釘を刺しておけば、発破によって巻き起こる煙の中から何故か現れたのはフィーナ・ウィンスレット(ea5556)で、その装いに小次郎思わず呟いた。
「‥‥魔女?」
  フライングブルームを駆りながら妖艶な邪笑を見物客へ振り撒く彼女の姿は正しく、小次郎の言う通り魔女に見えてしょうがなく人々の反応も様々ではあったが他にはない独特な雰囲気に受けは良かった。
「ふふふ、皆さん頑張って下さいね。女装好きな小次郎先生の為にも‥‥」
「‥‥むぎゃー!」
  その折、自軍を応援しながらもとんでもない事を言う魔女に対し、彼は手近にある植木鉢を引っ掴み、彼女目掛け放るのだった。
  そして魔女の高笑いが響く中で応援合戦は色々ありながらも盛況の内に終わる‥‥と思いきや、実はまだ幕は下りていなかった。

 その翌日‥‥ネフィリム・フィルス(eb3503)は何故か一人で未だ、旗を振ってはオータムチームの為に応援を続けていた。
  誰かしら止めたのだろうが、巨人の彼女は聞く耳持たずに今まで不眠不休で応援を継続していたらしい。
「応援合戦は終わったぞ、次の競技も控えているからいい加減休め」
「押忍」
  その話を聞いて小次郎の制止にやって来ては彼女を諭すとネフィリム、十時間以上続けただろう旗を振るだけの静かな応援を止め‥‥そして此処に応援合戦は幕を下ろした。
「まだ全然、いけたんだけどな」
  だがそれでも彼女は平然とそれだけ言ってのけるのだった‥‥タフである。

(担当:蘇芳防斗)

 ★ハロウィンデート
 
 さて熱い応援合戦が繰り広げられる一方で、街中はまた違った意味での熱い様子。
「‥‥本当に、お化けがいそうだよね‥‥」
「大丈夫だよ」
  庭の側から見る魔法学校の校舎は古びており、そこかしこに暗めの場所が見える。レイン・カシューイン(ea9263)の心配にトオヤ・サカキ(ea1706)は微笑み、手を握り返して応えた。
  その瞬間。
「うわぁああぁぁっ!?」
  横合いから突然飛び出してきたのは蕪顔のお化け。びっくりした二人の周りを回るそのお化けに、常葉一花(ea1123)は助走そしてほうきで殴ると、仮面の外れた双海涼(ea0850)は、数度転がって壁にぶつかった。
「なにしてるんですかっ」
「か、カップル撲滅委員会として、これを見逃すわけには‥‥」
「まったく。そんな無粋な人にはお仕置きです♪」
「おじょうさ〜ん、学校、案内しっ、てっ!?」
  ほうきではたかれる忍者を背景に、中庭近くで女生徒に声を掛けた鹿堂威(eb2674)の背中に、狙い済ました小石(よりはやや大きい)がクリーンヒットする。
「まったく、若い奴らはいいよな‥‥」
  痛みに背中を押さえもだえる青年を見つつ、あまり変わらない様のヴァイン・ケイオード(ea7804)はため息、秋の空を見上げた。
  その空をふらふらと飛ぶのは一人のシフール。
「楽器を演奏したら、みんな喜んでくれるでしょうか‥‥はあ、突然の出会いなんて、あるはず、ないですよねぇ‥‥」
  眼下の様子につぶやき、ヴァインとおんなじようなため息をして、セルフィー・アレグレット(ea0943)は賑やかな、屋台と仮装した人々が集まるところへ羽根を向ける。
『さぁ〜て、いただきま〜すっ☆』『‥‥げげ‥‥』
  屋台の前で黄色い声と呆れた声の二重奏。
  水鏡熾姫(ea7444)と東間宮古(eb2120)の前には、近くの屋台で購入した甘いものが山をなし、見回りに来たジーン・インパルス(ea7578)とパン食い競争の後遺症でへたるラーフ・レムレス(eb0371)は、その味と胃の様子を想像して、げんなりする。
「さー、さっさと片付けて次行くよー」
「まだ食うのか‥‥?」
「大食い王の名にかけて、これははずせないの!」
  そうして大口でぱくつく様子を見て、ラーフは青めの顔色で、横になる場所を探しに行く。
「おいしいですね。フェイさんもご一緒されればよかったのに」
「いらっしゃらないのですか?」
「うん。なんでも、用があるんだって。魔法学校に行ったみたい?」
「そうですか‥‥。学校の方では、特に催し物とかはないはずですが‥‥」
  はむはむと蜜のついたパンをほおばる少女の答えに、ル・フェイ(ez0130)の何かを気にして、シルヴィア・クロスロード(eb3671)は考え込む。
「菓子を与えよーしからずんば死をー!」
「殺されては大変だ‥‥はい、どうぞ」
  ウマミミリアンの名に恥じず馬耳仮装して、「とりっくおあとりーと」と叫ぶ相馬ちとせ(ea2448)に、ラス・カラード(ea1434)はにこやかに、手にあるお菓子を渡した。
  その時。
「よぉよぉ、そいつをよこさないとよォ〜、イジめちまうぜェ〜、ムヒヒ」
  目を光らせて睨みつつ、ヴァラス・ロフキシモ(ea2538)は言いがかり、子供たちからむしりとるように菓子を奪おうとする。
  子供たちは顔を見合わせると、蜘蛛の子を散らすように一目散。それを追おうとするヴァラスに突然、何かがぶつかった。
「ヒャッハァァーッ!」
「テ、てめぇ!」
「トリックオアトリート!」
「‥‥あー、見てはいかんぞ、うむ」
  いたずら、というには憎しみが多くまぶされた体当たりを放ったピット・ロード(ea5496)に因縁返し、喧嘩を始めるヴァラスを見て、孫を肩車したハンス・ドライデン(eb3710)はくるりと回れ右をする。
「‥‥」
「‥‥」
  そんな喧騒はどこ吹く風。ふわふわと浮かぶ袋、いやトール・サンダー(eb2714)のまく花びらの雨の中、オフィーリア・ベアトリクス(ea1350)はそっと、そよ風のようにシノ・クレスフェルト(ea7869)の袖を引っ張った。
  ためらいがちなその腕の重さに、シノは一瞬考え、そして二人は喧騒の中歩みを止める。
  花雨がその場から去り、人の流れが落ち着いたとき、男は思いを込めて手を伸ばし、じっと、オフィーリアと唇を重ねた。
「‥‥もうすぐ、イギリスも冬、だな」
  祭りの喧騒と恋人たちの情熱に浮かれる人々を見て、その感覚に身をまかせながらメアリー・ペドリング(eb3630)はつぶやくと、やや曇りがちの秋の空を見上げて、再び警備の役目にと戻っていった。


(担当:高石英務)


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キャメロットへ入る ケンブリッジに入る