★決勝戦リプレイ
ボールはオータムチームから。ボールをキープする選手に声無き指示が飛ぶ。
グレイス・ストウナー(eb0486)が自ら敵陣へと走りこみながらオーラテレパスで作戦を伝えているのだ。
「右の方が陣営が厚いわ! 左から回り込むわよ!!」
さて、ボールの方は誰の手にあるのかというと‥‥
「行くぞ!! 取れよー!」
ジョージ・グレン(ea5212)がボールを正確なコントロールで投擲!
そう、バトルロイヤル形式ですさまじい人数な上、ルールも各自ばらばら。
ボールを蹴り飛ばす者もいれば、持ったままタックルで相手チームを蹴散らすものもいるのだ。
そして、空を舞うボールを追いかけるオータムチームの面々、競り合う両チームの選手たち。
しかし落下地点にて素早く待機しているのはスプリングチームのレジーナ・オーウェン(ea4665)だ。
レジーナを押しのけようと手を伸ばすオータムチームの選手だったが‥‥その腕を払いのけながらボールごと相手チームの選手を蹴り飛ばす!
「あら、ごめんあそばせ♪」
おほほと笑いながらボールはレジーナ、スプリングチームに。
金の縦ロールを弾ませながら敵陣へと突進するレジーナは、ボールをハンス・ドライデン(eb3710)へとパスする。
「まだまだ若いモンには負けーーーん!!!」
雄雄しく吼えながらボールを抱えて突進するハンス。チャージングで弾き飛ばし、競り合う選手にはパワーチャージ。
その突進を止めるものは誰も居ないと思ったのだが‥‥
「隙ありっ!」
同じくチャージングで突進したのはウォル・レヴィン(ea3827)だ。
「む、若造が! 百年早いわ!」
「どうかな? えぇい!!」
一瞬の隙をついて、ボールをはたき落としそのボールを蹴り飛ばすウォル。
再びボールはオータムチームへ渡ったのだった。
「ふぁいと〜! いっぱーつ!」
上空でスプリングチームを応援しているのは吟遊詩人のマリー・プラウム(ea7842)だ。
シフールも数多くこのフットボールには参加している。
竪琴をじゃかじゃかかき鳴らしながら渾身の応援。しかも、その応援歌にはメロディーの効果が!!
‥‥しかし効果は声が聞こえる範囲全て、つまりは両方のチームの全選手に及んでいるのだ。
なので戦況には変化がないようだが‥‥盛り上がりには一役買っているのであった。
「無理無理! シフールにはフットボールは無理だって〜!!」
必至でボールと選手から逃げ回っているのはポーシャ・ロッシュ(ea3606)だ。
卓越した回避の技量で、さながら戦場のグラウンドを縦横無尽に逃げ回っているのだが‥‥
「あ、チャンス! えぃ!」
タックルで競り合う敵チームの選手の髪の毛をひっぱり加勢すれば、シフールにたかられてオータムチームの選手がひとり戦線離脱である。
審判が見てない瞬間にはたまに魔法すら飛ぶ混沌としたグラウンド。その中を突進する男が1人。
「ボールが欲しければ自分を超えてゆけ!」
壁のごとく立ちふさがり、スプリングチームの選手をブロックしているのはグリム・グラハム(eb3154)だ。
ボールをドリブルする選手を守る盾として、敵陣を切り裂いていくのだが‥‥
「では、お言葉に甘えまして‥‥えぃ!」
なんとタックルしたのはエステラ・ナルセス(ea2387)だ。たおやかな雰囲気を崩さずにママさんタックル!
「ぬぅ、女性に手を上げるわけには〜」
さすがのグリムもお手上げ、ボールをキープしているオータムチームの選手が無防備となる。
「そこまでですよ!」
ぱたぱたひらひら、オータムチームの撹乱をしているシフールはエア・クラナド(ea0533)だ。
視界を遮るようにしてひらひらと飛び回るシフールで一瞬足が止まった瞬間に、忍び寄る影が。
「もらったっ!」
いつの間にか背後に忍び寄っていたのはスプリングチームのジュエル・ハンター(ea3690)だ。
一瞬でボールを奪い取る。ボールは再びスプリングチーム。
そして、ジュエルは捨て台詞。
「俺に盗めない物は彼女のハートだけさ」
きらりんと笑顔をみせるジュエル。そしてそのままジュエルがシュート!
「させないよ!」
ゴール前に陣取っていたのはガンバートル・ノムホンモリ(eb3327)。とっさにボールに飛びつくのだが‥‥
ゴーーーーーール!!
ガンバートルの健闘むなしく、シュートはゴールラインを割りスプリングチームが勝利を収めるのであった。
(担当:雪端為成) |